理学療法士という仕事は、必要な方にとっては欠かせない存在であり、専門的な知識を勉強し、資格を取得した人だけができるやりがいのある職業です。そんな理学療法士の仕事には大変なことも多いため、職場によっては年収についての悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。
理学療法士の方が「勝ち組」と呼ばれるためには、どうすればよいのでしょうか?
理学療法士が勝ち組と言われるのは年収500万円以上
理学療法士の方で30代の間に年収500万円以上稼いでいる方は勝ち組と呼ばれています。
理学療法士は低賃金と言われていますが、実際はどうなのでしょうか?
理学療法士は様々な職種での就労が可能な仕事であり、その需要も多くあります。理学療法士の収入はその職種や環境などで大きく変わって来るため、人によって収入の差が出てきます。
低賃金と言われている理学療法士ですが、働き方や環境によっては年収500万円以上稼ぐことも可能になり、勝ち組になれます。そのために必要なことは、情報収集です。
給与や賞与はもちろん、福利厚生やインセンティブ制度の有無など、しっかりと情報を集めることが勝ち組になるための第一歩です。
理学療法士の平均年収
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士(平均年齢34,7歳)が決まって支給される給与額は30万700円で年間賞与その他特別給与額が69万8400円になります。
上記の支給額から計算すると、理学療法士の平均年収は約431万円となっています。年代別に①決まって支給される給与額②年間賞与その他特別支給額の平均額を見ていくと以下になります。
20~24歳 ①25万2300円②33万200円
25~29歳 ①27万1900円②65万7600円
30~34歳 ①29万2900円②69万9300円
35~39歳 ①31万7400円②74万6100円
40~44歳 ①34万1200円②88万1400円
45~49歳 ①35万4400円②92万7100円
50~54歳 ①34万6400円②99万3600円
55~59歳 ①38万8100円②104万4600円
60~64歳 ①32万8400円②68万7500円
65~69歳 ①31万5700円②88万1000円
理学療法士の年収を上げるための秘訣
理学療法士の方が年収を上げるためにはどうすればいいのでしょうか?
ここでは、理学療法士の方が確実に年収を上げるための秘訣をご紹介します。
インセンティブのある仕事へ転職
同じ職場でキャリアを積むことで、50代前後で平均年収500万円まで稼ぐことは可能です。ですが、30代などの若いうちに稼ぎたい場合はインセンティブ制度のある職場に転職することで収入アップすることが可能になります。
訪問リハビリや整体院など、インセンティブ制度を取り入れている職場は多くあります。
他の資格も取得する
仕事に役立つ資格を取得することで、理学療法士にプラスした要素が増えるため、転職や昇給に有利になります。
理が気療法士の方におすすめな資格を以下でご紹介します。
認定理学療法士
認定理学療法士とは、専門性を高め、技術の維持や社会や組織の中での専門性を高めていくことを目的としています。
日本理学療法士協会が定める資格で、21分野あります。
脳卒中認定理学療法士・神経筋障害認定理学療法士・脊髄障害認定療法士・発達障害認定療法士・運動器認定療法士・切断認定理学療法士・スポーツ理学療法認定理学療法士・徒手理学療法認定理学療法士・循環認定理学療法士・呼吸認定理学療法士・代謝認定理学療法士・地域理学療法認定理学療法士・健康増進・参加認定理学療法士・介護予防認定理学療法士・補装具認定理学療法士・物理療法認定理学療法士・褥瘡・創傷ケア認定理学療法士・疼痛管理認定理学療法士・臨床教育認定理学療法士・管理・運営認定理学療法士・学校教育認定理学療法士
出展:公益社団法人 日本理学療法士協会「認定理学療法士制度」
専門理学療法士
理学療法士として、専門性を高め、理学療法の学問的発展に寄与するための研究能力を高めていくことを目的とした資格です。専門的な13分野の中から、1つ以上の分野で専門知識を習得する必要があります。
基礎理学療法・神経理学療法・小児理学療法・運動器理学療法・スポーツ理学療法・心血理学療法・呼吸理学療法・糖尿病理学療法・地域理学療法・予防理学療法・支援工学理学療法・物理療法・理学療法教育
出展:公益社団法人 日本理学療法士協会「専門理学療法士制度」
認知症ケア専門士
2005年に制定された資格で、民間資格になります。認知症ケアに対する学識や技術、倫理観などを備えた認知症ケアのプロを養成します。
認知症の高齢者の方へのリハビリなどで、認知症ケア専門士の資格を保有していると信頼を得ることができ、転職や副業に有利に働きます。
日本糖尿病療養指導士
糖尿病療養指導士は糖尿病治療で重要な、自己管理、療養を患者に指導します。透析患者や糖尿病患者は増加傾向にあり、日本糖尿病療養指導士の資格保有を保有することで大きな強みとなります。
理学療法士が勝ち組になるための方法
理学療法士の中でも勝ち組になるためにはどうすればいいのでしょうか?
ここでは、理学療法士方が勝ち組になるためにおすすめの仕事を解説します。
公務員理学療法士
公務員は給与が定められているため、就労年数が上がれば、それに伴い年収も上がってきます。初任給が低いと言われていますが、福利厚生や賞与等を考えるとそれほど低い給与額ではありません。また、就労年数が上がることで年収も上がっていくため人生の設計を立てやすくなります。
管理職
高齢者介護施設などでの管理職になることで、年収500万円を超える収入を得ることができます。高齢者介護施設での管理職に就く人は、介護や看護関連の資格を持っている方が多いように思われますが、理学療法士の資格を取得されている方で管理職に就いておられる方も多くおられます。これから超高齢化社会に向けて、高齢者介護施設の増加が予想されます。
将来に向けて、高齢者介護施設でスキルアップしておくのも勝ち組になる近道かもしれません。
訪問リハビリ
訪問リハビリは病院やクリニックよりも給与が高い傾向にあります。
事業所によっては、インセンティブ制度があるので若いうちから高収入を得ることができます。
高齢者の方で在宅で自立した生活を続けていけるように、訪問リハビリの需要は多くあります。これから訪問リハビリの需要は今以上に高まっていくことが予想されます。
訪問リハビリで必要なのは、理学療法士としての知識と技術とコミュニケーション能力です。同時に認知症ケア専門士の資格を取得していると、なお有利になります。
開業する
理学療法士の知識や技術を活かして、整体院やリラクゼーションなどのサロンを開業する方もおられます。
独立開業するということは、最初は営業や宣伝などを自分で行う必要がありますが、軌道に乗れば年収500万円稼ぐことも可能です。
ただし、開業には大きな出費のあるので、少しでも出費を押さえたい場合はフリーランスで働く方法もあります。
介護施設や医療機関との繋がりがある方に取っては、フリーランスでの仕事は働く時間や収入など自分で調整できるため高収入を得ることも可能です。
副業する
現在の職場が副業禁止になっていないのであれば、副業をすることで収入をアップさせる方法が一番現実的です。
現在は単発バイトなども充実しているので、自分の働きたい時に副業ができます。
理学療法士の資格を活かして単発バイトをしたい時は、介護看護単発バイトアプリ「カイテク」がおすすめです。
カイテクは面接なし・給与即金の介護単発バイトアプリです。
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本当の理学療法士の勝ち組とは
ここまで、理学療法士の勝ち組は30代で年収500万円以上とお伝えしてきましたが、実際は年収だけで勝ち組とは言えないのではないでしょうか?理学療法士の仕事は、リハビリを通して患者さんの身体的な機能を維持したり、回復させたりする素晴らしい仕事です。
年収のことだけを気にして、人間関係のしんどい職場や、毎日サービス残業が続くハードな職場で働いていては自分自身が壊れてしまうことが懸念されます。
本当の意味での理学療法士の勝ち組とは、人間関係や職場環境などが働きやすいように整えられており、やりがいを感じながら働いていける職場と出会うことだと思います。
理学療法士の方の需要は多くありますので、自分の働きやすい職場を見つけて下さい。