【徹底解説】献血センターの看護師業務は大変なのか

献血センターのバスをたまに見かけるけど、あそこの看護師って大変なのでしょうか?献血というと、デリケートな作業があって難しいイメージがありますよね。献血看護師は慣れるまでが大変ですが、慣れてくると平気なんですよ。

この記事では、献血センターで看護師が担当している仕事内容や、献血看護師のメリット、そして大変なポイントを紹介します。

献血看護師になるかどうか迷っている方には参考になるでしょう。ぜひ最後まで読んでいってください。

目次

\ インストールから登録まで数分で完了! /

【看護師必見】献血センターの仕事内容

献血センターでは、看護師が献血専用のバスを使って献血者に対応する仕事をしています。献血センターの主な仕事内容は以下の通りです。

  • 受付・問診
  • 検査
  • 採血業務
  • 記録・物品管理
  • 緊急時の救護

献血センターは、上記の仕事を少人数で行う必要があります。仕事内容について以下で1つずつ順番に解説していきます。

受付・問診

献血センターで看護師が初めに行う仕事は、受付と問診です。献血希望者の健康状態を知らなければ献血はできないので、非常に重要な仕事になります。献血希望者が来たら、献血してもいいひとなのかどうかを問診で判断します。たとえば以下の数値が基準値以下の場合は献血ができません。

  • 血圧(50mmhg以下は不可能)
  • 体温(37.5°未満)
  • 脈拍(1分間に40回~100回)

他にも海外渡航歴や普段服用している薬などを聞いてから、献血できるか最終判断しています。受付と問診は、献血希望者に対して初めに行う業務です。

受付と問診は、献血してもいいのかどうかを見極めるために1つずつ丁寧に行いましょう。

検査

献血センターでは献血前に検査をします。検査をすることによって、当日の健康状態がわかるので希望者が献血してもいいのかどうか判断できるようになるのです。具体的には、「ヘモグロビン濃度」「血液型事前検査」という検査をします。

注意すべきは、採血用の注射器を扱う際の確認です。献血希望者がこれまでに「ヨード過敏症」の診断を受けたり「ヨードアレルギー」を起こしたりしたことがないか確認しましょう。万が一過去にヨードアレルギーを起こしていたら、注射器の消毒液を変更する必要があります。

献血センターでは、献血希望者への検査があります。しっかりと検査項目を調べておき、

本番でミスのないよう慎重に検査しましょう。

採血業務

採血業務は、検査も兼ねて行います。少量の血液を採ることで、血液型が問診表と異なっていないかどうか、感染症にかかっていないかをチェックするのが目的です。ポイントは、採血の際に針を刺す血管を見極めることです。採血の後に献血で再び血管に針を刺すので、採血のときは細い血管から採血します。針を刺した後も静かに抜いてください。針を動かすと、内出血が起こるので要注意です。

採血業務は検査の一環として非常にデリケートな作業となります。貴重な時間を割いて献血に来てくれたひとに対して感謝しながら、丁寧な採血を心がけましょう

記録・物品管理

献血センターでは、献血したひとの記録を残したり、献血で使う物品の管理をしたりします。なぜなら、献血をされる方はリピーターが多く、記録を残すことで次回以降スムーズに献血できるからです。物品管理は、献血用のベッドを掃除したり、バス内の気温を快適にするための発電機を操作したりします。献血のバスは「日本赤十字社」が管理する特殊なバスです。高度な医療機器や通信機器があるので、不具合のないように看護士がしっかり管理する必要があります。

献血センターの仕事は、献血したひとの記録を残したり、献血バスの物品を管理したりすることです。チェック項目を確認して、スムーズに献血が進むようにしましょう。

緊急時の救護

献血センターで働いていると、まれに緊急時の救護をすることがあります。献血は非常にデリケートな作業で、事前検査をどれだけ丁寧にやっても献血後に具合が悪くなるひとがいるからです。具合の悪いひとがいたときは、病院に連絡することもあります。必ず当日出勤している看護師などで相談してから、どう対応するのか決めてください。

献血センターでは、まれに体調不良を訴えるひとがいます。事前の検査だけではわからないイレギュラーな体調の変化は、やむを得ないものです。そのときは冷静に救護対応する必要があります。

献血後はすべてのひとが10分程度の休憩を取りますので、水分補給を促してあげることも大切です。

献血センターで働く看護士のメリット

献血センターで働く看護士には、病棟で働く看護士にはないメリットがあります。具体的には以下のメリットがあります。

  • 日勤のみでいい
  • 患者さんとの距離が近い
  • やりがいがある

上記のメリットについて順番に解説していきますので、献血センターで働いてみようか迷っている方は参考にしてください。

日勤のみでいい

献血センターで働くことのメリットとして、日勤のみというのがあります。病棟勤務であれば、当直があるので勤務時間が不規則になりますが、献血センターは日勤のみです。日勤のみでいいので、家族と生活している方や体力に自信のない方でも働きやすいというメリットがあります。とくに夜勤は体質によって平気なひとと苦手なひとがいます。夜勤が苦手なひとにとっては日勤だけの献血センターはありがたいですね。

献血センターで働くことのメリットは、日勤のみということです。家庭や趣味との両立をしたいひとにとっては、

勤務時間が安定しているのはうれしいメリットとなります。

献血希望者とコミュニケーションが取れる

献血センターで働くことのメリットは、献血希望者と接することでコミュニケーションの機会が得られることです。献血に来るひとは誰かの役に立ちたいと思ってくるので、献血の動機を聞いたりなどとても勉強になります。献血に来るひとは健康で幅広い年齢層の男女です。さまざまな考えや経験を持ったひとたちと触れることで、仕事に対する刺激をもらえます。

献血センターでは、ひととの出会いを大切にしましょう。献血センターで働くことのメリットは、献血希望者とかかわれることです。

献血希望者は年齢も性別もばらばらなので、毎回新しい価値観を持ったひとたちと触れられます。

やりがいがある

献血センターで働くことには、やりがいがあります。バスに乗って毎回違う場所で献血の仕事をし、献血に来るひとも常に変わるのでいつも新鮮な気持ちで業務に当たれるのです。献血に来たひとから「ありがとう」や「おつかれさま」といった温かい声をかけてもらえることもあり、自分のしていることに自信を持てるようになります。ときにはリピーターのひとから「献血が前より上達したね」とほめてもらえることもあるので、やりがいが大きい仕事です。

献血センターで働くことのメリットは、やりがいがあることです。

ぜひ一人ひとりの献血者と触れ合う機会を大切にしてください。

献血センターの大変ところ

献血センターの看護師には大変なこともあります。やりがいや安定した勤務体制のいっぽうで、自分の将来設計を考えているひとには向いていません。献血センターの大変なところは以下の通りです。

  • キャリアアップにならない
  • 勤務先を選べない
  • 夜勤手当がないので収入が少ない

上記の大変なところについて説明していきますので、献血センターで長く働こうか考えているひとはぜひ参考にしてください。

キャリアアップにならない

献血センターが大変なところの1つ目は、キャリアアップにつながらないことです。理由は献血看護士の仕事にクリエイティブ性がないからになります。献血の仕事はルーティン業務なので、1度覚えてしまえばそれ以上新しいことへの挑戦がありません。たとえば、初めは献血の流れを覚えたり注射器の使い方を覚えたりなど苦労が多いのですが、そこから先に新しい仕事や責任が生まれないのです。つまり献血看護士を長く務めても、転職する際のアピールとしては使いづらいというデメリットがあります。

献血センターの看護師業務はキャリアアップになりにくいです。将来的に看護士としてスキルやキャリアアップを狙いたいのであれば、続けるかどうか考える必要があります。

勤務先を選べない

献血センターで働くことのデメリット2つ目は、勤務先を選べないことです。これは、献血の仕事を日本赤十字社がすべて任されているからになります。献血看護士が働く場所は、以下のいずれかです。

  • 献血バス(行先は日によって変わります)
  • 献血ルーム(各都道府県にある日本赤十字社本館)

これら2つの中からどこかに配属されます。民間企業と違って全国の献血を日本赤十字社だけで担当しているため、日本全国どこに配属されるかわかりません。献血センターで働くことには、勤務先を選べないというデメリットがあります。

日本中どこの都道府県でも適応して、献血の業務そのものに喜びを感じられるひとであれば問題ありません。

夜勤手当がないので収入が少ない

献血センターで働く看護師の大変なところは、夜勤がない分収入が少ないことです。介護施設や病院で働いている看護師と違い、夜勤手当に期待できないことは収入面でマイナスになります。実際に献血センターで働く看護士の月給は22万円~26万円で、ボーナスも合わせると年収は350万円程度です。『参考:ココファン編集部

この金額は、夜勤のある病院看護士と比べて年収で60万円以上低いことになります。献血センターで働く看護士は、夜勤がないため給料が少ないのが大変なポイントです。

少しでも多く看護士として稼ぎたい方は、献血センターで働くかどうかを考え直した方がいいですよ。

献血センターの看護師はやりがいと大変なところがある

献血センターで働く看護士の仕事内容とメリット、大変なところを紹介してきました。献血センターの仕事内容は以下の通りです。

  • 受付・問診
  • 検査
  • 採血業務
  • 記録・物品管理
  • 緊急時の救護

献血看護士はやりがいのある仕事で社会的評価も高いですが、キャリア形成を考えるのであれば向いていません。自分が看護師としてどの方向で生きていくのかをもう1度考え直して、後悔のない選択をすることが大切です。この記事を読んで、献血看護士になりたいと意欲が出てきたひとは、ぜひ日本赤十字社に応募してみてください。

\ インストールから登録まで数分で完了! /

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Iharaのアバター Ihara 運営者

15社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計の経験を持つマーケティングアナリスト。大学在籍時に中小企業診断士一次試験突破。ASO・SEOを中心に活動しており、アプリ・インフルエンサーマーケティングにも精通がある。
介護・看護職のための単発バイトメディア「カイテク・メディア」の編集長。
介護・看護職のよりどころ「ケアマガジン」の運営者。

目次