【入浴介助が気持ち悪い】介護士と利用者が感じる不快感の理由

本来、入浴は身体を清潔にし、疲れを癒しリラックスできる時間です。しかし、介護士や利用者の中には、入浴介助に対して気持ち悪さや不快感を抱く方もいらっしゃるかもしれません。では、なぜ入浴介助に対して不快感が生じるのでしょうか。

この記事では、介護士と利用者双方の立場からその理由を探りたいと思います。

理由を把握することで、適切な対処法が見つかる可能性があるかもしれません。

目次

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【入浴介助】介護士が感じる不快感

介護士をされている方の多くは、入浴介助を経験されていることと思います。介護士が入浴介助に対して不快感を感じてしまう理由とはどのようなものなのでしょうか。ここでは、多くの介護士が入浴介助の際に感じる不快感の理由を解説していきます。

疥癬などへの感染リスク

介護の仕事をしていると、常に感染症へのリスクがあります。とくに入浴介助の場合、動きやすいように軽装での介助となり、利用者の方は着衣を身につけておられないため、普段以上に接触する箇所や時間が長くなります。

利用者の方の中には、疥癬や白癬、何らかの感染症を患っておられる方も少なくなく、入浴介助の際、感染してしまうのではないかという不安から入浴介助に対して不快感を感じてしまうことがあります。

利用者からの暴言・暴力

利用者の方によっては、入浴を拒絶される方もおられます。入浴を拒否される理由は様々ですが、拒否される方の中には認知症の診断を受けておられる方が多くおられます。

お風呂に入ることが面倒くさかったり、いつもと違う場所や行動によって不安が募ったり、お風呂という言葉の意味を認識できず、同じことを言われることに対してイライラしてしまうことで、介護士に対して暴言や暴力をふるってしまうことがあります。介護士は利用者の方のためを思って入浴を促しているのに、暴言・暴力があることで不快感を感じてしまいます。

身体的・精神的な疲れやプレッシャー

入浴介助は、通常の業務以上に身体的な負担が大きく、また、転倒や事故のリスクも上がるため、精神的なプレッシャーも大きくなります。通常業務に加え、入浴介助も行わなくてはいけない場合、疲労感も溜まり、心身共に疲れが出てしまいます。

手袋着用の有無

入浴介助の際、施設によって手袋の着用有無が変わってきます。施設によりますが、入浴介助の際、手袋を着用することで、他の職員や利用者の方に「手袋を付けて介助するのは失礼だ」と言われた方もおられるのではないでしょうか。ですが、感染症リスクや手荒れなどの事を考えると、入浴介助の時は手袋を着用するべきです。逆に、手袋をすることで手先の感覚が鈍くなり、介助がしにくいと感じる介護士もおられます。

入浴介助後、正しい方法で洗浄すれば感染リスクは下がります。自分のやり方で介助を行いたいと感じていても、

先輩介護士から手袋の着用の有無を指摘されることで、不快感を感じてしまうことがあります。

介護士が感じる不快感への対処法

介護士が入浴介助を行う事に対して不快感を覚えてしまった場合、どのような対処法があるのでしょうか。ここでは、介護士が感じる不快感への対処法を解説していきます。

感染症への正しい知識と予防を徹底する

感染症は正しい知識と予防を徹底することで、感染リスクは大幅に抑えることができます。自分に傷などがある場合は、防水テープなどを張り、傷口から感染するのを防いだり、入浴介助の後はしっかりと洗浄することが重要です。

入浴介助後は疲れが溜まってしまいますが、自分のためにも、また、感染症を広げないためにも、

自分の体と浴室・浴槽の洗浄は丁寧に隅々まで行うようにして下さい。

利用者の暴言・暴力は他の職員と共有し対策

利用者の方で暴言や暴力のある方は、他の職員と共有することが大切です。どのような状況で、どのような暴言・暴力があるのかを些細な事まで共有します。1人で入浴介助を行うことが困難な方の場合は、その方の時だけ、他の職員と一緒に対応に当たるなど、

介護士と利用者の方、両方の安全を確保するための対策が必要です。

入浴の正しい介助法を勉強する

入浴の正しい介助法を勉強することによって、入浴介助をスムーズに進めることができ、時間の短縮や身体疲労の軽減を図ることもできます。入浴介助の際は、利用者の方だけでなく、自分の水分補給にも注意が必要です。

湿気や暑さで、自分が思っている以上に汗をかいているので、こまめな水分補給を心がけてください。

手袋の着用は自分で決める

入浴介助の際、手袋の着用は自分で決めるようにして下さい。感染症リスクを軽減するためにも手袋の着用はおすすめですが、介助者によっては手袋を使用することで介助しにくいと感じる方もおられます。介助を行いやすい環境を自分で整えることが大切です。ですが、手指に傷や肌荒れ、被れなどがある場合は必ず手袋を着用するようにして下さい。

【入浴介助】利用者が感じる不快感

利用者の方がどのようなことで不快感を感じているのかを理解することで、お互いのトラブル防止に役立ちます。ここでは利用者の方が入浴介助に不快感を感じるのかを解説します。

同性介助ではない

多くの介護施設では、同性介助を提供できる環境の整備を進めています。ですが、人員不足やシフトの関係でどうしても同性介助ができない時もあります。とくに女性の利用者の方が、男性の介護職員に入浴介助を行ってもらうということに対し、羞恥心などから強い不快感に繋がります。

介護士の言動に不快感を感じる

利用者の方が入浴介助の際、とくに多く感じる不快感としては、介護士の言動にあります。例えば、利用者の方の身体的特徴に対してや匂いなどの話は注意が必要です。介助者は良かれと思って話したことであっても、利用者の方にとっては触れてほしくない事もあります。入浴介助を行う前は、

利用者の方の性格やメンタル面などをしっかりと考慮する必要があります。

裸をみられることへの抵抗

介助者にとっては、入浴介助はいつもの仕事の一環であり、特別気にすることではないのかもしれませんが、利用者の方にとっては他者に自分の体をみられることへの抵抗感があります。介助者は利用者の方の気持ちをくみ取りながら、プライバシーを尊重する必要があります。

介護士の手袋着用

介護士が手袋を着用することに対して、「自分を汚いと思っているのでは?」と感じてしまう利用者の方がおられます。とくにプライドの高い利用者の方は、介助者の何気ない言動に対して敏感に反応されます。

普段から利用者の方と良好なコミュニケーションをとっておくことが重要なポイントになります。

利用者が感じる不快感への対処法

利用者の方が入浴介助に対して不快感を感じている場合、どのように対処していけば良いのでしょうか。介助者は常に相手の立場に立って寄り添い、客観的に物事を判断する能力が必要になります。普段から、良好なコミュニケーションをとっておくことで回避できる状況が多くあります。

ここでは、状況別に利用者の方が不快感を感じている時の対処法を解説します。

同性介助ができない時は事前に説明をする

とくに女性の利用者の方の場合、男性介護士に入浴介助を担当されるのは恥ずかく感じてしまいます。人員不足やシフトの関係でどうしても同性介助ができない場合は、事前に利用者の方に説明をしておくことで利用者の方に安心感と心の準備をしてもらう時間を作ることができます。どのような介助であっても、

事前に説明しておくことは信頼関係を築く上でも重要なポイントとなります。

利用者の方のプライバシーを守る

プライバシーを尊重することは基本ですが、入浴の時にはとくに注意が必要です。着脱の後はすぐにタオルで体を覆うことで身体の露出を最小限に抑えたり、入浴中の会話などはとくに利用者の方の尊厳を重視しながら話をすることでスムーズに進めることができます。

着脱後はタオルなどで体を包む

着脱後はタオルなどで体を包み、身体の露出を最小限に抑えてください。毎日顔を合わせているからといって、裸のままでも平気というわけではありません。また、タオルで体を包むことで寒さを防ぐことができます。

介護士が手袋を着用する理由を説明する

手袋を着用している事を利用者に方に指摘された時は、必ず、手袋を着用している理由を説明してください。ただし、「感染症予防の為」とだけ伝えてしまうのは、誤解を招いてしまうためダメです。手袋を着用する事は、介護士だけでなく、利用者の方を感染症から守るためのものであることをしっかりと説明します。又、傷がある場合や手荒れをしている場合などは、そのことを説明することで利用者の方も安心できます。

入浴介助が辛い時は転職を検討する

入浴介助がどうしても辛いと感じる場合は転職を検討することも1つの手段です。介護職の業務は多岐に渡っており、入浴介助のない介護業務に就くこともできます。どのような業務内容なのか不安な時は、単発バイトを活用してみてはいかがでしょうか。例えば、介護単発バイトアプリ「カイテク」では、介護や看護関連の資格を保有している人限定の単発バイトを掲載しています。

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この記事を書いた人

Iharaのアバター Ihara 運営者

15社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計の経験を持つマーケティングアナリスト。大学在籍時に中小企業診断士一次試験突破。ASO・SEOを中心に活動しており、アプリ・インフルエンサーマーケティングにも精通がある。
介護・看護職のための単発バイトメディア「カイテク・メディア」の編集長。
介護・看護職のよりどころ「ケアマガジン」の運営者。

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