介護夜勤|ワンオペが必要な理由と問題点を徹底分析

「介護夜勤のワンオペって1人で全部の仕事をするんですよね。それって違法じゃないの?」と聞くと、不安な気持ちになりますよね。

この記事では、ワンオペがある理由や問題点について解説していきます。また、ワンオペにはメリットもありますので、合わせて解説します。

ワンオペの問題点とメリットを知れば、自分に合った働き方を見つけられますよ。ぜひこの記事でワンオペに対する理解を深めて、自分の将来に役立ててください。

目次

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介護夜勤でワンオペがある理由

介護夜勤のワンオペは、多くの介護現場で行われています。ワンオペが行われている理由は以下の通りです。

  • 介護施設の多くが人員不足
  • ワンオペせざるを得ない社会背景
  • ワンオペに頼っているのは主に夜勤

ワンオペは介護業界において、解決が困難な問題となっています。上記の3点について解説していきますので、ワンオペの現状を理解しておきたいひとは、ぜひお読みください。

介護施設の多くが人員不足

介護の夜勤でワンオペがある理由は、介護施設の多くが人員不足のためです。厚生労働省の決まりでは「入居者25名以下の場合は職員1名以上を置く」となっています。つまり、ワンオペは法律で禁止されているわけではありません。24時間運営している介護施設の50%以上は、介護の夜勤をワンオペにしています。規模の小さい介護施設になるほどワンオペを採用している施設が多いです。

介護施設の多くは人員不足に悩んでいます。実際にワンオペでトラブルなく業務をこなせているわけではなく、人手が足りなくてやむを得ない状況です。

ワンオペが大変で転職や退職していく介護職員が多いことが問題になっています。

ワンオペせざるを得ない社会背景

介護夜勤でワンオペがある理由の2つ目は、日本の社会背景です。介護を必要としているひとの人数と、介護を担うひとのバランスが取れていない状況があります。2023年度の日本で75歳以上の人口は2000万人に達しています。日本の総人口の16%が75歳以女王という状況で、介護を必要としているひとが年々増加中です。いっぽう15歳から64歳までの現役世代は減少しているため、介護業界で働くひとが足りていません。

介護夜勤でワンオペせざるを得ない状況になっている理由は、少子高齢化社会です。介護を受けるひとが増え続けているにもかかわらず、介護を担うひとが足りていません。そのため夜勤は、やむを得ずワンオペにしている施設が多くなっています。

ワンオペに頼っているのは主に夜勤

介護施設の多くは、夜勤担当者をワンオペに頼っているのが実情です。介護業界自体が人手不足なうえに、夜勤をする人材はさらに不足しています。夜勤の介護は、ほとんどの施設で16時に引継ぎを開始して、翌日の8時に勤務終了です。勤務時間は16時間に達するため、だれでもできる業務ではありません。そのため、夜勤に入れるひとが不足してワンオペにせざるを得ない状況です。

介護施設の多くは2人以上の夜勤担当者を雇えていません。業界自体の人手不足と夜勤担当者の人手不足が重なっているため、ワンオペになってしまっている状況です。

ワンオペの問題点

ワンオペは夜勤担当者が1人で介護業務を担っているため、問題点があります。問題点を放置すると、介護担当者と施設利用者の両方に身の危険が降りかかるので、問題点をしっかり確認しておくことが大切です。以下の2点がワンオペの問題点になります。

  • 介護担当者や利用者が危険にさらされる
  • ワンオペ介護者が限界に気づきにくい
  • ワンオペではトラブルに対応できない

1つずつ解説しますので参考にしてください。

介護担当者や利用者が危険にさらされる

ワンオペの問題点1つ目は介護担当者や施設利用者が危険にさらされることです。ワンオペは体力的に負担が大きいため、従業員が過労で倒れるリスクを抱えています。そうなると、施設にいる利用者も面倒を見てくれるひとがいない状態になり危険です。実際に飲食業界では数年前に、ワンオペをしていた従業員が朝になったら倒れて亡くなっていたことがありました。介護業界ではまだ従業員の過労死はありませんが、いつ発生してもおかしくない状況です。

ワンオペの問題点は、夜勤担当者への負担が大きいことです。施設によっては同じひとに何度もワンオペをさせている施設もあるので、

自分が勤務している施設が該当するならば退職を考えましょう。

ワンオペ担当者が限界に気づきにくい

ワンオペの問題点2つ目は、ワンオペ担当者が自分で体力やメンタルの限界に気づきにくいことです。ワンオペ中は忙しいときと暇なときが決まっていないため、暇だったところに突然利用者の容体急変が起こることもあります。完璧主義なひとだったり、人から頼まれると断れないひとだったりすると、「暇な時間に休めているから」と考えがちです。

しかしワンオペは長時間勤務なので、知らないうちに疲労が蓄積していきます。体や精神に異常が出てからでは遅いので、早めに限界に気づくことが大切です。ワンオペの問題点は、自分で自分の限界に気づきにくいことです。少しでもつらいと感じたときは、ワンオペを続けるかどうかをよく考えてみてください。

自分を見直す時間を持つことが大切です。

ワンオペではトラブルに対応できない

ワンオペの問題点として、トラブルに対応できないことがあります。利用者の容体急変などがあっても、1人ではすべて対応するのは困難です。たとえば、救急車を呼ばなければいけない状況になったときは、通報の間に応急処置をするひとがいません。一刻を争う状況であれば、通報している間に手遅れになることもあります。もし複数人で対応すれば間に合うことでも、1人では間に合わないことがあります。

ワンオペの問題点は、トラブルに万全な対応ができないことです。介護施設には20人以上が生活しているところもあるので、規模に応じた職員数が必要になります。明らかにワンオペでは安全性の確保が不可能な職場であれば、

上司に相談したり転職したりするなど考えてみてください。

ワンオペのメリット

ワンオペにはメリットもあります。夜勤の長時間勤務なので日勤よりも稼ぎやすいことなど、魅力的な部分も多いです。以下がワンオペのメリットになります。

  • 収入アップが期待できる
  • 何もなければゆっくりできる
  • 人間関係の苦労がない

1つずつ解説していきますので、参考にしてください。

収入アップが期待できる

ワンオペは収入アップが期待できます。ワンオペは夜勤プラス長時間勤務なので、日給に手当が追加されるからです。介護の夜勤を1回担当すると、時給に加えて5,000円~8,000円の夜勤手当が支給されます。時給と夜勤手当は施設によって異なりますが、高いところであれば30,000円以上日給を稼げるところもありますよ。収入が高い施設を知りたいひとは求人情報をよく見たり、口コミを見たりして確認してみてください。

ワンオペは高収入というメリットがあります。2交代制であれば16時間という長時間勤務で、さらに夜勤手当がつきますので、より稼ぎたい方はワンオペをしてみてください。

何もなければゆっくりできる

ワンオペは忙しいイメージがありますが、何も緊急事態が起こらなければ、ゆっくり休める時間が多いです。夜勤の時間帯は利用者が眠っているので、仕事の量は多くありません。利用者に異変がなく平和な日であれば、2時間程度の仮眠をとることも可能です。労働基準法では、1日の勤務時間が8時間を超える場合は最低1時間の休憩を与えるように決められています。ワンオペ担当者は、しっかり休憩をとる権利がありますよ。

ワンオペは緊急事態がなければ、ゆっくりと過ごせます。夜間には巡回や事務仕事がありますが、慣れてくればすぐに終わりますので、余った時間で休憩や睡眠をとれます。ぜひ自分の体をいたわって、休めるときにはしっかり休んでください。

人間関係の苦労がない

ワンオペには人間関係の苦労がないというメリットがあります。日勤であれば職員数が多いため、苦手なひととも一緒に仕事をしなければいけません。逆にワンオペは1人なので、人間関係の問題とは無縁です。よくあるのが、日勤で人間関係に悩んだひとが夜勤のみの施設に転職して人間関係の悩みから解放されるケースです。

自分が今働いている施設に苦手なひとがいる場合は、ワンオペ中心に変えてみるのもいいですよ。ワンオペには人間関係の苦労がないというメリットがあります。

人間関係に悩んでいる方は、1度ワンオペを経験してみて自分に合うかどうか判断するといいですよ。

介護夜勤のワンオペは問題点とメリットがある

介護夜勤のワンオペがある理由とワンオペの問題点を解説してきました。以下がワンオペがある理由となります。

  • 介護施設の多くが人員不足
  • ワンオペせざるを得ない社会背景
  • ワンオペに頼っているのは主に夜勤

数十人の利用者が同居している介護施設では、ワンオペはリスクが高く早めの改善が必要です。いっぽうでワンオペには、高収入などのメリットもあります。自分がワンオペと相性がよさそうだと思ったら、ワンオペをするのもいいですよ。この記事を読んで、ぜひ介護職としての働き方を考えてみてください。

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この記事を書いた人

Iharaのアバター Ihara 運営者

15社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計の経験を持つマーケティングアナリスト。大学在籍時に中小企業診断士一次試験突破。ASO・SEOを中心に活動しており、アプリ・インフルエンサーマーケティングにも精通がある。
介護・看護職のための単発バイトメディア「カイテク・メディア」の編集長。
介護・看護職のよりどころ「ケアマガジン」の運営者。

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