「理学療法士はやめておけ」これから理学療法士を目指す方や、現在理学療法士として働いている方にとって、この言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
- 理学療法士の仕事が「やめておけ」と言われる背景は何なのでしょうか?
- 理学療法士の将来性はあるのでしょうか?
これから理学療法士を目指す方々の参考になれば幸いです。
理学療法士「やめとけ」と言われる理由
理学療法士は人気のある医療系国家資格の1つですが、なぜ「やめとけ」と言われるのでしょうか?
理学療法士は身体に障害のある方や障害の発生が予測される方に対して、基本動作能力の回復や維持、予防を目的とする、医学的リハビリテーションを行う専門職です。
誰にでもできる仕事ではないため、やりがいや誇りを持ってできる仕事ではありますが、そこにはデメリットも存在し、そのことが「やめとけ」と言われる要因になっています。
ここでは、理学療法士が「やめとけ」と言われる理由を5つ解説していきます。
給与が低い
理学療法士の平均年収は約431万円になります。
34.7歳で月収30万円、賞与その他特別給与額が69.8万円となっており、全体的に低賃金というわけではありませんが、昇給が見込みにくい職業だと言われています。
仕事がハード
理学療法士の仕事はリハビリだけでなく、計画書の作成やリハビリ内容の記録、ミーティング、勉強会など様々な業務があります。慣れるまでは、1日中多岐に渡る業務に追われ、残業が多くなる傾向にあります。
また、理学療法士は常に新しい情報を収集し、勉強していかなければいけないため、プライベートな時間も少なくなってしまいます。
人間関係がしんどい
理学療法士はみんなそれぞれのやり方や考えを持ちながら仕事をしています。そのため、上司や同僚などとリハビリの進め方や考え方の違いなどから人間関係での溝が生まれることがあります。
また、理学療法士は他業種と連携しながら業務を進めていく必要があるため、リハビリに対しての考え方の違いや診療単位などの関係からストレスや不満を抱え込む方も多くいらっしゃいます。
頑張りが収入面で反映されにくい
理学療法士は診療報酬が時間単位で振り分けられます。リハビリは1単位20分で、理学療法士1人が1週間で取得できる単位は108単位までとなっており、それ以上の単位数を稼ぐことができません。
理学療法士として、経験や技術を磨いてもそれらの頑張りが収入面に反映されにくいため長年務めている理学療法士からは不満の声が上がって来ることが多くあります。
有資格者が多い
日本理学療法士協会での調べでは、令和4年3月末時点で理学療法士の人数は136,357人となっています。
令和5年度の理学療法士の受験者数は12,948人で合格者は11,312人となっており、これからますます理学療法士は増えていくと想定されます。
リハビリの専門職であるり理学療法士は人気の資格であり、有資格者が多いため就職や転職が難しいのではないかと懸念されている方も多くおられます。
理学療法士のメリット
毎年多くの方が理学療法士の国家資格に合格しています。そんな背景から、理学療法士の資格を取得しても就職が難しいのではないか?と懸念する声が聞かれます。
理学療法士は「やめとけ」と言われていますが、本当に理学療法士にはやめておくべき職業なのでしょうか?
ここでは理学療法士のメリットをご紹介します。
理学療法士は病院以外でも需要が多い
理学療法士の就職先は病院だけではありません。理学療法士の主な就職先は以下の通りです。
病院・診療所・訪問、通所リハビリテーション・老人福祉施設・地域包括支援センター・身体、知的、精神障害者などの福祉施設・身体障害者自立支援施設・教育、研究施設・スポーツ、フィットネス関連施設
など就職先は多岐に渡っており、今後は超高齢化社会に伴い、理学療法士の需要は益々増加されると予測されます。
転職に有利
理学療法士の就業先は多岐に渡っており、経験のある理学療法士は転職に有利になります。
介護施設や医療機関、リハビリテーションなどは全国にあり、特に介護施設やリハビリテーションは増加傾向にあるため、理学療法士の需要は高まっており、転職にも有利になります。
やりがいがある
理学療法士はリハビリを受ける方とのコミュニケーションが何よりも大切になってきます。
リハビリを受ける患者さんの多くは、自分の体について大きな不安を抱えています。そんな状況の中で、理学療法士は患者さんにとって一番頼りになる存在になります。
患者さんの状態に合わせてリハビリメニューを組み、一緒に機能回復のためにリハビリを頑張っていくことで信頼関係が生まれます。患者さんの身体状態を理解し、機能回復に向けて一番近くでサポートするのが理学療法士です。
患者さんの中には、思うように体が動かせず精神的に落ち込んでしまったり、イライラしてしまう人もおられます。そんな時にも、患者さんの一番近くで身体的にも精神的にもサポートできるのが理学療法士です。
理学療法士の方の多くは、そんな仕事に大きなやりがいと使命を感じておられます。
夜勤が少ない
理学療法士はリハビリ業務が主な仕事となっています。介護施設や病院では日中にリハビリをします。そのため、基本的には夜勤はありませんが就業先によっては宿直当番などがあります。
理学療法士の将来性はあるのか
近年、理学療法士の国家資格を取得する人が増え、毎年1万人以上の方が資格を取得しています。そんな状況のため、理学療法士の資格を取得しても就職ができないのではないかと不安に感じてしまう方もおられます。
そんな理学療法士には将来性はあるのでしょうか?
ここでは、一番気になる「理学療法士の将来性」について解説していきます。
理学療法士の需要は高まる可能性がある
日本は少子高齢化が進み、これからますます高齢化は深刻になっていきます。これからの超高齢化に向けて、介護福祉施設や訪問リハビリテーションなどは増加していくことが想定されます。
高齢者が自立した日常生活を送っていくために、身体機能の維持、回復が重要になってきます。そのためには適切な運動療法が必要となり、リハビリ専門職である理学療法士はこれからますます必要な人材となっていきます。
そんな背景から、理学療法士の需要はこれからどんどん高まっていくと予想されます。
転職で収入アップできる
理学療法士は多岐に割って就業先があるため、転職や復職に有利になります。就業先によっては、インセンティブ制度を設けている所もあり、年収500万円以上稼いでいる理学療法士の方もおられます。
知識を活かして副業ができる
理学療法士は国家資格であり、その需要は多くあります。理学療法士の知識や経験を活かして、パーソナルトレーナーや整体院などで副業をされている方もおられます。
また、理学療法士として今よりも経験を積みたいと思っている方には単発バイトがおすすめです。
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これから理学療法士の需要はもっと高まる
理学療法士の仕事はハードな面もあり、給与が上がりにくいなどデメリットな部分に焦点を充てられることが多くありますが、大きなやりがいもあり、就業先によっては希望の収入を得ることも可能です。
今後は超高齢化社会に向けて、今以上に需要が高まっていくことが予想されます。国家資格ということもあり、安定性もあり、病院や介護施設、スポーツジムなど自分に合った職場を選べるのも大きなメリットです。
理学療法士は、これからの時代にますます必要とされる職業となっていくのではないでしょうか。