看護師には観察力がなぜ必要なのか？求められる看護師の秘密

看護師として大切な能力の1つに「観察力」が挙げられます。観察力が看護師に必要な理由とは何でしょうか。また、観察力のある看護師は他と何が違うのでしょうか。看護師に求められるものとしては、「体力」「優しさ」「技術」などがありますが、これらに匹敵する重要な能力が観察力です。

今回では、なぜ看護師に観察力が不可欠なのかを始め、みんなから求められる看護師にはどのような能力が必要なのかについて詳しく解説していきます。

看護師にとって観察力が必要な理由

看護師に取って観察力は必要不可欠な能力の１つです。

ではなぜ、看護師に観察力は必要なのでしょうか？

患者さんは１人ひとり、性格や病状、これまでの病歴、生活環境などそれぞれ違います。患者さんによっては、気を使って体調の変化を伝えられない方や、認知症などの影響で、痛みや痛みの箇所がわからない方もおられます。

看護師は、患者さんの一番近くで接することの出来る医療関係者です。ですから、小さな変化も見逃さないためには「観察力」が必要になってきます。

また、痛みや目に見える病状の変化がなくても、観察力のある看護師は患者さんの小さな変化で、病変などの早期発見をすることができます。気持ちの変化にも気が付くことができるため、患者さんの気持ちに寄り添った看護ケアを提供することもできます。

医療は１人で動くものではなく、チームで協力して行うものです。

観察力のある看護師は、同僚や医師、患者さんなどの行動や話から、今必要なことは何か、自分はどのように動くべきなのか、チームが円滑に仕事を進めるためには何が必要なのかを察することができます。

そのため、看護師にとって「観察力」は必要な能力だと言えます。

観察力がある人の４つの特徴

観察力のある人には、共通する４つの特徴があげられます。
ここでは、看護師に必要とされる観察力のある人の４つの特徴について解説します。

常に周囲に気を配っている

観察力のある人は、常に周りの様子に気を配っています。人の表情や話し方、行動などから、その人の状況や気持ちを察することができます。周りの様子にも敏感なので、いつもと違う状況でも即座に反応することができます。

時の状況や環境に合わせて行動することができるので、患者さんだけでなく、看護チームの調整役などとしても活躍されます。

物事への捉え方が柔軟

観察力のある人は、物事の捉え方が柔軟です。

固定観念を持った人は、視野が狭く、いつもと違う状況になった時にも、その変化に気が付くことが難しく、対応に遅れが出てしまうことがあります。

物事を柔軟に捉えることのできる人は、視野が広く、物事を多角的に捉えることができるので変化の違いや、環境、状況に合わせて即座に行動することができます。

自分がどの立場で、どのように動くことが最適なのかを瞬時に判断できます。

様々なことに興味を持っている

常日頃から、様々なことに興味や関心を持っている人は、情報収集などの能力に長けています。様々な物事に詳しいため、患者さんや職場でのコミュニケーションも上手く、医療に関しての新しい情報などにもアンテナを貼っておくと、知識や技術向上に役立ちます。

様々なことに興味を持っているため、観察ポイントも人より多く持っており、些細な変化にも気が付くことができます。

疑問に感じたことはすぐに調べる

観察力のある人は、疑問に思ったことはすぐに調べる癖がついている方が多くおられます。疑問点を調べることは、今までわからなかったことへの理解を深め、異なる意見などに触れる機会を持つことで、物事への捉え方や志向が柔軟になります。

１つの物事を様々な方向から感じる能力がつくことで観察力がさらに磨かれていきます。

求められる看護師に共通している特徴

職場や同僚、患者さんから求められる看護師には共通している特徴があります。看護技術は勿論、人としての魅力があり、様々な人から信頼されている看護師が求められる看護師です。

ここでは、求められる看護師の方に共通している特徴を解説します。

観察力がある

患者さんの中には、痛みや不快、不調を訴えることができない方もおられます。そんな患者さんの容態の変化に気付くためには、観察力が何より重要になってきます。

また、看護師の仕事は決められたスケジュール通りに業務が進むわけではありません。いつも周りの状況を観察している看護師は、自分の業務状況だけでなく、仲間の業務状況にも配慮ができます。お互いを助け合うことで、看護師の業務は回っていき、チーム全体での業務効率も上がります。

業務効率が上がることで、患者さんに対しても、より良い医療ケアの提供が可能となります。

コミュニケーション能力がある

看護師はチームで仕事をします。

周りと連携を図り、情報を共有することは医療においてとても重要なこととなります。

コミュニケーション能力の高い看護師は、患者さんやそのご家族との会話などからケアに必要な情報などを得ることができ、それをチーム全体で共有することにより、患者さんに寄り添った、より適切な医療やケアの提供に繋がります。

向上心がある

医療は日々進歩しています。向上心のある看護師は、医療や看護について、常に勉強しており、新しい知識や技術を習得しています。

また、「自分はこのような看護師になる」という目標を持っている為、それに向けて努力をしています。看護師は些細なミスも、患者さんの命に関わる重大な責任を背負っています。

向上心を持ち、努力をしている看護師は、同僚や患者さんからの信頼も厚く、求められる看護師と言えます。

人に合わせた話し方が出来る

看護師は、看護チームだけでなく、医師や病院関係者、患者さんやそのご家族など、様々な方とコミュニケーションを取らなければいけません。

人はそれぞれ、性格や、物事の捉え方が違います。同じ言葉を掛けても、人によっては「丁寧に対応してくれた」と感じる人や、「対応が事務的で冷たい」と感じる人がいます。

患者さんやそのご家族に対しては特に、話し方や表情などに気を付けて言葉かけをする必要があります。

常に笑顔で対応する

ハードワークで身体的にも精神的にも疲れてしまう時がありますが、患者さんにとっては、その時その一瞬の対応が心に残ります。看護師がイライラしていたり、疲れた表情をしていては患者さんは不安になってしまいます。

患者さんの前では、笑顔で対応するよう心がけましょう。

メンタル力の強さがある

看護師の仕事は、心身共に疲労が溜まってしまう仕事です。常に知識や技術の向上を目指し、勉強をしなくてはならず、人の命に関わる仕事なので、常に注意力、集中力を持続させなくてはいけません。

加えて、様々な人と関わっていかなくてはいけないため、その身体的、精神的疲労や重圧ははかり知れません。メンタルが弱ってしまうと、仕事にも影響を及ぼしてしまいます。

看護師はメンタルを強く持ち続けることが重要です。自分自身の目標を立てることで、仕事に対してのやりがいや達成感を感じることができます。

求められる看護師は、自分自身のことをよく理解しており、自分のなりたい看護師像をしっかりと持っています。

目標に向かって日々努力を重ね、自分自身を理解することで、メンタル力の強さを維持しています。

看護師としての経験を積むことで観察力は上がる

看護師にとって、観察力はとても重要な能力の1つです。

観察力は意識しながら行動することで高めることのできる能力です。日常生活の中で、意識しながら生活をすることで自然と身について行きます。

また、観察力を養うためには経験を積むことが大切です。看護師としての経験を積みたい場合、介護看護単発バイトアプリ「カイテク」などの単発バイトがおすすめです。

単発バイトであれば、休みの日や、自分の都合に合わせて働くことができるので、本業先に迷惑を掛けてしまうこともありません。経験を積むことで、気持ちに余裕もでき、自信もついて来ます。そうなると周りに目を向ける余裕も出てくるので、看護師としての仕事に今以上にやりがいを感じることができるようになるのではないでしょうか。