就職活動をしていると、理想の看護師像について問われることがよくあります。多くの人が理想としている看護師像とは何でしょうか。
自分が求める看護師像とはどのようなものでしょうか?
これから看護師として働くにあたり、自分の理想の看護師像を明確にすることは非常に大切です。
みんなが思う「理想の看護師像」
看護師として働いていく際に、理想の看護師像を持つということはとても重要になってきます。看護師の仕事は多忙であり、責任重大な仕事です。そんな日常を過ごす中で、支えになるのが「自分のなりたい看護師像」です。
理想の看護師像は就職の時の面接などでも聞かれることが多く、相手に上手く伝える必要があります。
看護間を育て、どんな看護師になりたいのかをしっかりとイメージして下さい。
みんなが目指す看護師アンケート
看護師・看護学生のための就職情報サイト「ナスナス」では、「みんなの理想の看護師像は?」というアンケートを実施しています。このアンケートでは、20~30歳で、看護師を目指している方50名を対象に行っています。
理想の看護師
第1位 患者さんの気持ちに寄り添える
第2位 素早い判断と決断が出来る
第3位 知識と経験がある
第4位 笑顔で患者さんに接する
第5位 患者さんのニーズに合った看護ができる
第6位 患者さんに頼って貰える
アンケート結果を見ると、多くの方の理想が患者さんの立場に立った看護が出来る看護師や患者さんの気持ちを理解できる看護師になりたいでした。
第2位の素早い判断と決断が出来る、第3位の知識と経験があるに関しては、看護師としての知識と技術をしっかりと持ち、頼もしく、キビキビと動けるしっかりした看護師を理想とするものです。
アセスメント力は看護師にとって重要な能力の1つになります。
参考:看護師・看護学生のための就職情報サイト ナスナス 「みんなが目指す看護師はどんな人?理想の看護師像をアンケート」
自分の理想の看護観の見つけ方
みんなの理想の看護師像がわかった所で、自分の中での理想の看護師像とは、どのようなものなのかを考えていきます。
自分にとっての看護観
看護観とは、自分はどのような看護がしたいのか、どのようなことを大切に看護をしていくのか、どんな看護師になりたいのかなどです。
面接や諸論文では、この看護観をまとめたものを自分の言葉に変えて伝えるのですが、内容は具体的なものでなければいけません。例えば、患者さんに優しい看護師になりたいです。だけでは、具体性が無く、説得力もありません。
なぜ優しい看護師になりたいのか、どのような事柄をさして優しさと認識しているのか、自分のこれまでの経験や感銘を受けたことなどを交えることで説得直や気持ちが伝わります。
自分で考えることが大切
自分の看護観を形成する時に大切なのは、人のまねではなく、自分の経験や考え方を基にすることです。理想の看護観は人によって違います。経験・学習した内容・指導者や教育者への尊敬など、自分が歩んできた人生の中で作られるものです。
自分は将来、どのような看護師になりたいのかを自分で決めることが大切です。
経験を基に考える
看護観を形成する時に参考になるのが、自分の経験です。
看護師として働いた経験のある方であらば、その時の自分と患者さんとの出来事や先輩看護師との間での出来事です。患者さんとのコミュニケーションやケアの中で、嬉しかったことや、やりがいを感じたこと、あの時こうすれば良かったなどの後悔、などから、自分はこれからどんな看護師になりたいかを考えることが出来ます。
先輩看護師の尊敬するところや、感銘を受けた所などからも考えられます。看護師としての経験が無い方は、自分や家族が病気をした時や入院した時などの経験を思い出してください。
患者としての立場から、その時対応してくれた看護師が優しく寄り添った声かけをしてくれたことや、適切な処置をしてくれたなどの経験が自分の看護観に影響を与えていることもあります。
どのような看護師にケアされたいかを考える
自分が患者としての立場で考えた時、どのような看護師にケアをしてもらいたいかを考えることで、理想の看護観を形成することも出来ます。体調不良やケガをしたときなど、体だけではなく、気持ちも沈んでしまいます。
そんな時、自分はどのような看護師の方にケアをしてもらいたいか、どのような言葉を掛けてもらいたいのかなどを想像すると、理想の看護観の参考になります。
面接や小論文はPREP法でまとめる
自分の中で、自分の看護観を形成した理想像を面接や小論文では相手にわかりやすく伝えなくてはいけません。頭の中に描いていることを文章にすることはとても難しく感じてしまいますが、ポイントを押さえておけば相手に伝わりやすい書き方や話し方を身につけることが出来ます。
PREP法とは
PREP法とは、
- 結論(Point)
- 理由(Reason)
- 具体例(Example)
- 結論(Point)
上記の方法でまとめる文章構成です。この方法は文章だけでなく、相手に話す時にもわかりやすく伝えることが出来ます。
結論 Point
結論は、あなたが理想としている看護師像を一言でまとめます。最初に結論を伝えることで、相手はあなたが何を目指しているのかということを理解しやすくなります。
結論を最初にもってくることで、話をする時にも「何に対しての話をしているのか」ということを考えながら話すことが出来るので、ブレずに話が出来ます。
理由 Reason
理由は、あなたが掲げている理想の看護師像に対して、なぜそれを理想として掲げているのかを説明します。
①の結論で、理想の看護師像として一言でまとめたことの理由になります。
具体例 Example
具体例は、自分や家族が経験したことや、看護観を形成する時に想像した、自分のなりたい看護師像を重い浮かべ、具体的に説明します。自分が関わったことのある看護師の方や先輩看護師の方を理想としているのであれば、なぜその看護師の方を理想とするようになったのか、実際のエピソードを交えながら書きます。
結論 Point②
最後に、上記をまとめたうえで再度結論を書きます。最初と最後に結論をもってくることで、説得力が増し、相手の印象に残るようになります。
面接では、最後の結論に就職した後にどうしたいのか、就業先の病院ではどのような看護師として頑張っていきたいのかということも入れながらまとめることで意欲的な姿勢を見せることが出来ます。
経験を積むと理想の看護師像も変わってくる
看護師としての経験を積むことで、自分の理想の看護師像は変わってきます。それは悪いことではなく、今までの自分よりも経験や技術がアップしていき、より具体的に将来について考える器量や知識、技術がついてきたためです。
理想の看護師像を形成することでより意識の高いケアを提供できる看護師になります。
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