【准看護師でもとれる資格一覧】取得の流れや収入アップ方法を解説

准看護師の方で資格取得を検討されている方は多くいらっしゃいます。資格を取得したい理由には、「キャリアアップを図りたい」「准看護師のくせにと言われたくない」といったものがありますが、多くの方が現状を変えたいという気持ちからその決意をしているようです。

今回では、准看護師の方でも取得できる資格の一覧と、その取得の流れについて詳しくご紹介します。

資格取得以外の収入アップの方法についても解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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准看護師とは?

保健師助産師看護師法第6条によると、准看護師とは、都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいうと定義されています。

また、令枝2年時点で28万4,589人が准看護師として就業されており、就業者数は年々減少しています。就業場所別の実人員割合は病院が38.1%、介護保険施設等が24.8%となっています。

参考:保健師助産師看護師法(昭和23年7月30日 法律第203号)
参考:令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

資格取得までの流れ

准看護師になるには、准看護師養成所で2年間の教育を受けなければなりません。全日制や夜間の定時制などご自分のライフスタイルに合わせて選ぶことができ、准看護師試験の合格率は高く、全国平均97~98%です。

違う業界から看護業界を目指す場合にも働きながら取得を目指せるメリットもあるようです。

参考:准看護師になるため知っておきたいこと

看護師との違い

看護職には、「看護師」と「准看護師」が存在しますが、似て非なる資格です。看護師資格保健師助産師看護師法(第42条の3)では、名称独占の規定が設けられおり、看護師でない者は看護師又はこれに紛らわしい名称は使用できないため、看護師と名乗ることはできません。

看護師と准看護師の定義をみると、業務を実施する上で指示の必要性の有無に明確な違いがあり、指示が必要な准看護師に対して、看護師は指示を必要としないため、両者には大きな違いがあるようです。

参考: 准看護師について

准看護師廃止の動き

日本看護協会と日本医師会の准看護師制度に関する主張の違いをご存じでしょうか。

日本看護協会では、准看護師制度が創設された当時から、一貫して准看護師養成の停止に取り組んでいます。一方の日本医師会では、日本の看護体制は今後も看護師、准看護師、看護補助者の三層構造が最適であると考え、准看護師制度を守ることを断言しています。

准看護養成の割合は多く減少し、准看護師の就業者数も年々減少していることから、今後の動向から目が離せません。

参考:准看護師制度について | 看護職を目指す皆さまへ
参考:准看護師問題について
参考: 准看護師養成数の減少

准看護師が取れる資格一覧

これまで准看護師の資格についてお伝えしましたが、准看護師の方でさらなる資格取得を検討される方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、准看護師が取得できる資格を特徴を交えてご紹介します。

看護師

准看護師の方が資格を取ろうと思った場合、真っ先に看護師が思い浮かぶのではないでしょうか。准看護師から看護師を取得するルートは以下になります。

  • 全日制:教育年限2年
  • 定時制:教育年限3年
  • 通信制:教育年限2年※7年以上の実務経験が必要

それぞれのルートで所定の単位を修め、看護師国家試験に合格することで資格取得ができます。

准看護師から看護師になりたい場合は、上記のルートで教育を受ける必要があります。

参考:准看護師のための進学特設サイト

ケアマネジャー

ケアマネジャーになるには、准看護師としての経験が5年以上かつ従事した日数が900日以上であることが要件になります。ブランクがあって間が空いている場合も、通算5年を超えていれば受験資格が得られます。また、年収こそ准看護師に比べると低いですが、介護を必要とする人のニーズに応じた介護サービスを提供するために現状の調査やサービスの計画を行います。

業務内容が大きく違うため、看護業務から離れたい方などにもおすすめできるでしょう。

参考:介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護福祉士

介護福祉士資格は、介護に係る一定の知識や技能を習得していることを証明する唯一の国家資格です。介護福祉士取得の流れには、4つのルートがあります。

  • 指定養成施設を卒業し介護福祉士国家試験に合格した者(養成施設ルート)
  • 3年以上介護等の業務に従事した者で実務者研修を修了し介護福祉士国家試験に合格した者(実務経験ルート)
  • 高等学校又は中等教育学校(それぞれ専攻科を含む。)において福祉に関する所定の教科目及び単位数を修めて卒業し、介護福祉士国家試験に合格した者(福祉系高校ルート)
  • 経済連携協定により来日した者で、3年以上介護等の業務に従事した者で介護福祉士国家試験に合格した者(経済連携協定(EPA)ルート)

准看護師は国家資格ではなく、都道府県知事が発行する免許ですが、介護福祉士へのキャリアチェンジでは収入が下がることもあるため、注意が必要でしょう。

参考:介護福祉士とは
参考:介護福祉士

実務者研修

実務者研修を受けるメリットには、介護福祉士の受験資格があたえられることや、介護のスキルが身につくことではないでしょうか。また、ホームヘルパー1級との違いは3つあるようです。

  • 医療的ケアと介護過程Ⅲが追加
  • 訪問介護以外にも対応できる
  • 介護福祉士の受験要件を満たせる

看護師等の資格を有する者は、職場研修を受講することで、科目免除となるようです。

准看護師が資格をとるメリット

准看護師が取得できる資格について説明しましたが、准看護師が資格をとると得られるメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。資格をとるメリットについて解説します。

キャリアアップにつながる

新たな知識を得ることで専門知識が身につきスキルアップを通じてキャリアアップにつながるのではないでしょうか。
資格取得のメリットには、その資格でなければできないことができるようになる、収入アップが期待できることです。

准看護師で働きキャリアアップを図る際には効果的な手法といえるでしょう。

収入アップも期待できる

厚生労働省の調査によると、准看護師の全国的な平均年収は約418.1万円(令和4年)です。

看護師の平均年収は508.1万円とされており、大幅な年収アップが期待できます。

参考:令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 

看護師からの評価が変わる

看護師からバカにされ、悔しい経験をされた方もいるでしょう。

相手を見返したいと考えた際、看護師資格を取得されることをおすすめします。

これまでは、准看護師として働いていたとしても看護師になれば相手も強く言えなくなるのではないでしょうか。

資格取得以外で収入アップを目指す方法

資格取得以外で収入アップを目指す場合にはどのような手法があるのでしょうか。ここでは、准看護師がキャリアアップを目指す場合におすすめしたい手法を3つお伝えします。

収入の高い職場を探す

職場選びの際、比較的収入の高い職場を探すこともお勧めです。

病院やクリニックなどが需要が高いのですが、令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況によると、看護師よりも准看護師の方が介護保険施設での就業者割合が多いようです。実人員ベースで看護師7.9%の割合に対して、准看護師は24.8%になります。

夜勤専従ではたらく

夜勤専従であれば、夜勤手当や深夜割増賃金などを狙えるため、収入アップが期待できます。日本看護協会の「2020年病院看護実態調査」によると、看護師の夜勤手当は以下になるようです。

  • 3交代制 準夜勤(夕方~深夜):4,154円
  • 3交代制 深夜勤(深夜~朝):5,122円
  • 2交代制:11,286円

上記は看護師の夜勤手当になるため、あくまでも参考ですが、准看護師でも日勤の勤務よりも高収入を目指せるでしょう。

3交代制であれば8時間程度の勤務時間で済むのですが、2交代制では16時間程度と長時間の就業になるため、体調管理には気をつける必要があります。

参考:2020 年 病院看護実態調査 報告書

単発バイトの利用

キャリアアップとは、「仕事の能力や専門性を磨き、社会的に市場価値の高い経験を重ねること」です。キャリアアップには収入を上げることやスキルアップも該当するでしょう。

単発バイトであれば、どちらも実現できます。看護単発バイトアプリ「カイテク」であれば、好きな日、好きな時間に働くことができるうえ、スキルの向上も果たせるでしょう。簡単な登録で始められるのも魅力のため、利用してみてはいかがでしょうか。

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准看護師からのキャリアアップには看護師資格がもっともおすすめ!

上位資格である看護師は准看護師からのキャリアアップにもっともおすすめの資格です。これまで学んだ看護についての知識を活かせるだけでなく業務で得たスキルも役立つでしょう。

看護師への道は決して楽ではありませんが、収入アップにもつながり、周りの評価を変えるきっかけにもなるため、取得に向けて行動してみませんか。

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この記事を書いた人

Iharaのアバター Ihara 運営者

15社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計の経験を持つマーケティングアナリスト。大学在籍時に中小企業診断士一次試験突破。ASO・SEOを中心に活動しており、アプリ・インフルエンサーマーケティングにも精通がある。
介護・看護職のための単発バイトメディア「カイテク・メディア」の編集長。
介護・看護職のよりどころ「ケアマガジン」の運営者。

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