介護福祉士の国家試験を受験しようと考えている方は、どのような勉強方法があるか気になるかと思います。結論から言うと、介護福祉士は国家試験の過去問だけで受かることができます。
また、過去問以外にも学習したい方に向けて、2024年度おすすめの模擬問題やテキストも紹介します。
介護福祉士の国家試験は過去問だけで受かるのか?
介護福祉士の国家試験の学習方法を探している方は、過去問だけすれば受かるのか気になりますが、結論から言うと、介護福祉士の国家試験は過去問だけで受かります。ただし、ただ過去問を解いているだけでは受かりません。
過去問だけで介護福祉士の国家試験に受かるためには、正しい学習方法で対策をする必要があります。
介護福祉士の国家試験に過去問だけで受かる方法
介護福祉士の国家試験に過去問だけで受かる方法は以下の通りです。
- 介護福祉士の過去問を3年分は必ずやる
- 解説まで理解する
- 苦手分野を理解して復習する
介護福祉士の国家試験に受かるためのポイントを解説していきます。
介護福祉士の過去問を3年分は必ずやる
まず、介護福祉士の過去問を利用する場合は、過去3年分は必ず解いてください。1年分だけ解いただけでは介護福祉士の国家試験に合格するのは難しいです。その理由は、介護福祉士の国家試験の問題の傾向を知るためです。3年分の問題を解くと、何度も出題されている問題がわかってきます。
介護福祉士の過去問を3年分用意したら、一度問題を解いてください。一度目に問題を解く際は、時間を気にせずに問題を解きましょう。
解説まで理解する
一度問題を解き、採点をしたら、必ず解説を読んでください。介護福祉士の国家試験の過去問だけで試験に合格するには、解説を理解することが重要です。また、過去3年分の問題を解いていると、同じ解説を読む場合があります。
同じ解説を読んでいるということは、よく間違えている部分であり、苦手分野になります。
苦手分野を理解して復習する
介護福祉士の国家試験の過去問を解いて、苦手分野を理解できたら重点的に復習してください。苦手な部分を理解するには、丸暗記するのではなく、間違えて訂正していくと知識になります。
介護福祉士の国家試験の出題範囲と合格基準
ここでは介護福祉士の国家試験の出題範囲と合格基準を紹介します。出題範囲や合格点を確認して、合格するまでのプロセスを考えましょう。
介護福祉士の国家試験の出題範囲
介護福祉士の国家試験の出題範囲は、以下の13科目です。
1.人間の尊厳と自立
2.人間関係とコミュニケーション
3.社会の理解
4.介護の基本
5.コミュニケーション技術
6.生活支援技術
7.介護過程
8.こころとからだのしくみ
9.発達と老化の理解
10.認知症の理解
11.障害の理解
12.医療的ケア
13.総合問題
試験問題は1問1点で125問のマークシート方式で行われます。
介護福祉士の国家試験の合格基準
介護福祉士の国家試験の合格基準は、67点以上の者(60%程度を基準)としています。また、「人間の尊厳と自立」と「介護の基本」、「人間関係とコミュニケーション」と「コミュニケーション技術」を1つの科目群として、全ての科目群で得点しなくてはいけません。そのため、苦手な分野を克服する必要があります。
過去5回分の合格者率は増加傾向にあります。受験者数と合格者数は以下の通りです。
受験者数 合格者数 合格率
第36回(令和5年度) 74,595人 61,747人 82.8%
第35回(令和4年度) 79,151人 66,711人 84.3%
第34回(令和3年度) 83,082人 60,099人 72.3%
第33回(令和2年度) 84,483人 59,975人 71.0%
第32回(令和1年度) 84,032人 84,032人 69.9%
引用:厚生労働省 第36回介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移
介護福祉士の国家試験に過去問だけで落ちる人の特徴
次に介護福祉士の国家試験に過去問だけで落ちる人の特徴を紹介します。介護福祉士の過去問だけで国家試験に合格することは可能ですが、正しく学習する必要があります。
- 介護福祉士の国家試験の過去問だけをひたすらやる人
- 過去問の暗記だけをする人
- わからないことを復習しない人
以上の特徴の学習方法を行うと落ちる可能性が高いです。行わないようにしましょう。
介護福祉士の国家試験の過去問だけをひたすらやる人
介護福祉士の過去問だけをひたすら行っても合格できません。過去問を解いて、解説を理解することが重要です。また、間違えた問題の解説を写すことはやめましょう。解説は読んで理解する必要があり、書き写すことは知識が定着しづらいです。
丸写しは避けて、ポイントをまとめるようにしましょう。
過去問の暗記だけをする人
他にも、過去問の問題と答えを暗記しても意味がありません。過去問と全く同じ問題を出題することはないので問題を解いて、解説を読んで学びましょう。
わからないことを復習しない人
わからない部分があると、問題をとばしたりそのままにしていたりなど、復習をしないと介護福祉士の国家試験に合格しません。わからないことがあれば、復習をしたり解説を読んだりなど、対策をしましょう。
例えば、解説を読んでもわからない場合は、テキストを利用したり、検索をしたりなど調べる方法はたくさんあります。過去問の他にテキストを利用して介護知識を増やしたい方は、これから紹介するテキストを購入するのがおすすめです。
【2024年度】介護福祉士の国家試験のおすすめテキスト
2024年度の介護福祉士の国家試験の学習におすすめできるテキストは以下の通りです。学習状況や必要な場面に応じて使い分けることで、介護知識を深められます。
介護福祉士国家試験模擬問題集2024
過去問だけでなく、介護福祉士国家試験と同じように模擬試験を行いたい方には、「介護福祉士国家試験模擬問題集2024」がおすすめです。得点力だけでなく応用力も身につくので、国家試験後にも役立つ知識が深まります。
引用:中央法規 介護福祉士国家試験模擬問題集2024
介護福祉士国家試験合格テキスト2024
「介護福祉士国家試験合格テキスト2024」は、介護福祉士の国家試験の出題範囲に沿って作られています。テキストの中に出題頻度が記載されているので、苦手な分野を頻度が高い順に覚えるなどの試験対策も可能です。
引用:中央法規 介護福祉士国家試験合格テキスト2024
見て覚える!介護福祉士国試ナビ2024
文字だけでは覚えられない方におすすめしたいのが、「見て覚える!介護福祉士国試ナビ2024」です。介護福祉士の国家試験の出題範囲の必要な情報を図やイラストでまとめているので、ポイントがわかりやすいです。介助方法も詳しくまとめてあるので、仕事に活用もできます。
引用:中央法規 見て覚える!介護福祉士国試ナビ2024
まずは1年分の過去問を解いて必要に応じてテキストを活用しよう!
ここまで、過去問を利用して介護福祉士の国家試験に合格する方法を紹介しました。介護福祉士に合格するには、過去問だけを利用して合格できます。ただし、適切な学習方法が必要です。まずは1年分の過去問を解いて、自分自身にどの程度介護知識があるのかを確認しましょう。
その上で、このまま過去分を解いていけば合格できるのであれば、引き続き過去問を解いてください。少しでも不安や、わからないことが多いのであれば、「介護福祉士国家試験合格テキスト2024」や「見て覚える!介護福祉士国試ナビ2024」を活用するのが良いでしょう。
介護福祉士の国家試験は過去問だけで受かる!
介護福祉士の国家試験は、「3年分の過去問を解く」「解説を理解する」「苦手分野を復習して理解する」というポイントを抑えて学習すると合格できます。これから介護福祉士の国家試験合格を目指す方は、ぜひ参考にして学習に役立ててください。