介護現場では、利用者の方々の生活状況や家庭環境、身体的、精神的な病状など、様々な個人に関する情報を知ることとなります。そのため、個人情報の取り扱いやプライバシーに関する配慮を徹底しなければなりません。
介護現場で働いている方は、ぜひ参考にしてください。
プライバシーと個人情報の違い
本人の主観であり、個人の不利益になるかどうかが重要なポイントとなってきます。一方、個人情報とは個人に関する情報であり、特定の個人が識別できる情報のことです。
氏名・生年月日・住所・顔写真などの情報がそれにあたります。
生年月日や電話番号などは、氏名などと組み合わせることで個人を識別出来るため、個人情報に該当する場合があります。
出展:小学館 大辞泉
出展:政務広報オンライン「「個人情報保護法」をわかりやすく解説個人情報の取り扱いルールとは?」
利用者の尊厳を守ることの重要性
人は全て、1人の人間としての尊厳を持っています。そしてそれは、いかなる場合であっても尊重されるべき権利です。
高齢者の方の中には、身体が思うように動かすことが出来ない方や、心身の病で感情の起伏が激しい方やうつ病などを発症され、介護が必要な方がおられます。そんな高齢者の方の中には、尊厳を損なわれるような状況になっている方もおられます。
日本国憲法第13条では、「全ての国民は、個人として尊重される」とあります。社会福祉士及び介護福祉士法には、誠実義務第44条の2において、「社会福祉士及び介護福祉士は、その担当する者が個人の尊厳を保持し、自立した日常生活を営むことができるよう、常にその者の立場に立って、誠実にその業務を行わなければならない」とあります。
尊厳を守るということは、その人の基本的人権を尊重することであり、それは生きるために必要な権利です。
人はみんな考え方や言葉や太祖に対する受け取り方が違うため、介助者は利用者の方1人ひとりに合わせた介助が必要になります。
個人情報に関する介護現場での制度
介護現場では個人情報保護がとても重要になってきます。介護施設や事業所では、サービスを提供している全ての利用者の方の個人情報を管理しており、それが漏洩してしまうようなことがあれば、利用者の方やそのご家族にまであらゆる危険が迫ってくるということになります。
そんな介護現場での個人情報に関する制度にはどのようなものがあるのでしょうか?
個人情報保護法
個人情報保護法とは、平成15年5月に制定され、平成17年4月に全面施行された法案で、個人情報の有用性に配慮しながら、個人の権利や利権を守ることを目的としています。
個人情報には氏名、生年月日、住所などの他にも、マイナンバーカードや保険者番号などに記載されている公的な番号や個人の身体に関するデータ(指紋・手指の静脈・虹彩・正門など)なども含まれます。
個人情報を取り扱う時のルールは以下になります。
取得・利用
・利用目的を特定し、その範囲内でのみ利用する。それ以外での使用は本人の同意が必要
・利用目的を本人に知らせる
・要配慮個人情報を取得する時は本人の同意が必要
個人データを保管・管理
・個人データが漏洩しないように安全に管理するために必要な措置を講じなければいけない
・従業者や委託先においても、個人データの安全が図られるよう適切な監督を行わなければならない
・個人せーたの漏洩が発生した場合、個人情報保護委員会に報告し、本人に通知する義務がある
提供
・第三者に提供する場合には本人の同意が必要
・第三者に提供した場合や第三者から提供を受けた場合は一定事項を記録する必要がある
本人から個人データの開示請求
・本人から保有している個人データの開示・訂正・利用停止などには対応する必要がある
・個人情報の取り扱いに対して苦情を行けた場合には、適切かつ迅速に対応する
・ウェブサイトんどで公表する時は本人が知っている状態にしておかなければいけない
参考:政府オンライン「「個人情報保護法」をわかりやすく解説 個人情報の取り扱いルールとは?」
個人情報取り扱いのためのガイダンス
個人情報保護委員会と厚生労働省では、個人情報の保護に関する法律を踏まえ、個人情報の適切な取扱いの確保に関する活動を支援するための具体的な留意点・事例等を「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取り扱いのためのガイダンス」において示しています。このガイダンスは、個人情報の取扱いについて詳しく記載されています。
参考:「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」
秘密保持義務
とあります。
施設ごとに設けられている運営基準法
介護施設や事業所では、運営基準に個人情報保護に関する規定があります。その運営基準の中には施設独自の基準が盛り込まれていることもあるので、就業規則などはしっかりと確認しておいてください。
介護現場での利用者の尊厳に関わるプライバシー
介護現場では、利用者の方の生活や身体・精神の状態に関わることなど多くのプライバシーに関する情報に接しています。家族構成や、その方の歩んできた人生、入浴介助などでは身体の状態などを知ることになります。ここでは、特に気を付け無ければいけない、利用者の方の尊厳に関わるプライバシーについて解説します。
入浴、更衣介助
入浴や更衣介助では利用者の方の身体を見ることになります。利用者の方の方の羞恥心やプライドに配慮することが重要になってきます。
入浴で、複数の利用者の方が一緒に入る時には着脱が終わった時点でタオルなどで身体を隠すなどの配慮が必要です。
オムツ交換や排泄介助
オムツ介助や排泄の時などは、ベッド周りのカーテンを閉めたり、トイレ誘導の声かけは小さい声で行うなど、利用者の方に合わせた配慮をします。
褥瘡やなどで臀部などに看護師に薬を塗布する必要がある時などは、看護師が車での間は下半身にタオルを掛けるなどして隠すようにします。
施設内での会話
施設内での会話は利用者の方に聞かれています。
SNSやホームページなどの掲載
業務で知り得た内容をSNSなどで発信することは全体にしてはいけません。
何気ない気持ちで投稿した内容であっても、トラブルになる危険性は十分にあります。また、施設のホームページやSNSでは施設の様子やレクリエーションの様子をアップすることがありますが、その際、利用者の方の顔や名前が出てしまうことがあります。
ホームページやSNSで発信する時は、たとえ後ろ姿であっても本人に許可を得てから発信するようにして下さい。
介護現場におけるプライバシー保護の重要性
プライバシー保護への取り組みは、利用者の方の尊厳を守る重要なことです。プライバシー保護に取り組むことで、利用者の方の安全を守ることにも繋がります。
単発バイトでは特にプライバシー保護を意識する
現在では、多くの方が副業で単発バイトをされています。介護業界にも、介護職専門での単発バイトアプリ「カイテク」があります。
カイテクは面接なし・給与即金の介護・看護単発バイトアプリです。
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単発バイトは自分の空いている日や時間帯でサクッとバイトができ、報酬も最短では即日で貰えるため、とても人気があります。そんな単発バイトですが、単発で働くからこそ特にプライバシー保護を意識する必要があります。
単発バイトで様々な施設で働くからこそ、沢山の情報を目にすることになります。気軽な気持ちで、前回働いた施設の情報や利用者の方の情報を話してしまうようなことがないように気を付けてください。
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