介護福祉士試験に落ちる方が少ないと聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。しかし、正しい学習方法をしないと不合格になってしまいます。
これから介護福祉士試験を受験しようと考えている方は、ぜひ参考にして学習を始めましょう。
介護福祉士試験に落ちる人の共通点
介護福祉士試験の合格率は、7割以上と高く、比較的多くの方が合格します。例えば、過去5年間の合格率は以下の通りです。
2024年 82.8%
2023年 84.3%
2022年 72.2%
2021年 71.0%
2020年 69.9%
引用:厚生労働省 「介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移」
その中で、介護福祉士試験に落ちる人には共通点があります。
- 学習時間が足りていない
- 実務経験があるから受かると自信がある
- 介護福祉士試験の過去問を解いていない
- 試験本番に弱い
これから介護福祉士試験を受験する方は、対策方法を参考にして、落ちないように学習しましょう。
学習時間が足りていない
介護福祉士試験は、学習時間が足りていないと受かりません。例えば、介護の実務経験が豊富で知識があると思っていても、筆記試験の対策は必要です。その理由は、介護福祉士試験の問題は、専門知識が必要な問題が多数出題されるからです。介護福祉士試験に受かるためには、学習時間を確保してください。
働いていると学習時間を確保するのが難しいですが、
通勤時や休憩時間など、1日10分でも時間を作り、学習を進めましょう。
実務経験があるから受かると自信がある
実際に介護の現場で働いていると、介護の知識があると感じてしまいますが、「医療ケア」に特化している施設や「認知症ケア」に特化している施設では経験内容が違います。介護福祉士試験では、どちらの知識も必要であり、問題が出題されます。幅広い知識が必要であることを理解しておきましょう。
介護福祉士試験の過去問を解いていない
介護福祉士試験は、過去問を繰り返し解いて、解説まで理解するのが効果的な学習方法です。最低3年分の問題を解くと出題傾向がわかり、合格率が上がります。
試験本番に弱い
しっかりと介護福祉士試験の対策ができていても、本番に弱いと合格できない場合もあります。緊張して頭が真っ白になったり、実力が発揮できなかったりなど、試験本番のリハーサルをしないと実力を発揮できません。
特に国家試験を受験する場合は、本番同様の模擬試験に参加するのが良いでしょう。
介護福祉士試験に落ちる人の対応策
ここまで、介護福祉士試験に落ちる人の共通点を紹介しました。介護福祉士試験に落ちないためには、以下の対策がおすすめです。
- 介護福祉士試験の学習方法を見直す
- 長期的に学習を行う
- 介護福祉士試験の模擬試験を行う
一つずつ解説していきます。
介護福祉士試験の学習方法を見直す
何度も介護福祉士試験に落ちている人や合格する自信があるのに落ちた人は、学習方法を見直す必要があります。例えば、参考書を購入したり、動画をみたりなど、学習方法が合っていなかった場合があります。介護福祉士試験は、過去問を正しく対策できれば合格できる可能性が高いです。
介護福祉士国家試験の過去問だけで受かる方法は、以下の通りです。
- 介護福祉士試験の過去問を3年分必ずやる
- 問題の解説まで理解する
- 特に苦手分野の問題を理解して、復習する
介護福祉士の過去問で受かるためには、問題を丸暗記するだけでは合格できません。必ず、解説まで理解してください。
長期的に学習を行う
介護福祉士試験は、一夜漬けでは受かりません。長期的に学習を行い、知識として定着させることが重要です。そのため、介護福祉士の試験日から逆算して、学習計画を立ててください。介護福祉士試験は、例年1月下旬に実施されます。
介護福祉士試験の過去問を3年分解くなら、「いつまでに」「何年度分を解く」と具体的に計画するのが良いでしょう。
介護福祉士試験の模擬試験を行う
試験本番に弱い方は、必ず模擬試験を行ってください。事前に本番のような環境で試験を受けることで、緊張感に慣れていきます。他にも、今まで介護福祉士試験に落ちている人も模擬試験を受験するのはおすすめです。介護福祉士試験の前に得意分野と苦手分野を確認することで、試験学習の仕上げができます。
また、筆記試験の試験時間は以下の通りです。
- 午前の部:10:00〜11:50
- 午後の部:13:45〜15:35
試験時間に合わせて模擬練習をするのもおすすめです。介護職の場合はシフトで働いていることが多いので、テスト時間も合わせることでより本番に近い環境でテストができます。また、1問にかけられる時間は1分程度です。
模擬試験を行う前に、どのくらいの時間配分で問題を解けば良いのかも練習しておきましょう。
介護福祉士試験に受かるコツ
介護福祉士試験に受かるためには、コツを知ることも重要です。ひたすら学習するのも良いですが、試験に落ちないためにも受かることを知りましょう。
介護福祉士試験に受かるコツは、以下の3つです。
- 介護福祉士試験の合格点を知る
- 理解しづらい分野から取り組む
- 介護の基本から学ぶ
一つずつ解説します。
介護福祉士試験の合格点を知る
介護福祉士試験に合格するには、「全ての科目で得点していること」と「6割以上正解すること」が基準です。難易度により調整されますが、合格ラインを下回らないようにしてください。そのため、苦手分野を克服する必要があり、全ての科目で得点をしなくてはいけません。
理解しづらい分野から取り組む
介護福祉士試験の結果には、総得点以外にも各科目の点数が記載されています。全ての科目で得点をする必要があるため、各科目の点数がわかるようになっています。まずは理解しづらい分野や苦手な分野、
業務で関わりがない分野から学習し始めると、点数アップしやすいです。
介護の基本から学ぶ
介護福祉士試験は、基本的な問題が多いです。応用問題も介護の基本を理解していると解きやすいです。基本的なことを覚えていると、問題文から正しい用語を選べるし、事例問題も正解を導けます。
介護福祉士試験の学習をするときは、まずは介護の基本から学ぶのが良いでしょう。
介護福祉士を取得するとキャリアアップが目指せる
介護福祉士試験に何度も落ちていると、諦めてしまう方も多くいます。しかし、介護福祉士試験に合格すると、以下のようなメリットがあります。
- キャリアアップ
- 給与アップ
- 転職がしやすくなる
フロアリーダーや主任へ昇格できたり、資格手当や給与のベースアップしたりなど高待遇になる場合が多いです。また、介護福祉士をもっていると転職する際にも有利です。資格がなかったときと比べて待遇が変わります。
介護福祉士試験に挑戦する方は、
介護福祉士を取得したあとのイメージをして、学習のモチベーションを上げましょう。
介護福祉士試験に落ちる人にならないために計画的に学習しよう!
介護福祉士試験は正しい対策を行わないと、試験に落ちてしまいます。そのため、試験に合格するためにも、ここまで紹介した対策を行い、試験に備えてください。まだ介護福祉士の資格を持っていない方は、資格を取得するとキャリアアップが目指せたり、給与が上がったりとメリットが多いです。介護福祉士試験に合格できるように、計画的に学習していきましょう。