介護施設で働くならどこがいい?おすすめの施設7選とポイントを解説

介護士が働く職場として、介護施設がもっとも多いのではないでしょうか。しかし、介護施設といっても、施設系から訪問系までさまざまな種類があります。施設ごとに利用者や介護サービスにも違いがあり、職場環境や業務内容について気になる方も多いでしょう。

今回では、介護施設の種類別にポイントを解説します。

介護職での転職を検討されている方や、他の介護施設の動向が気になる方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

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介護施設の種類とは?

介護サービスには大きく分けて3つの種類がありますが、それぞれの種類ごとに業務内容は大きく異なります。ここでは、3つの種類ごとに施設概要をご紹介します。

入所・居住系

入所・居住系とは、施設に入所し、日常生活の介護を受ける介護サービスです。日常生活を送る場所や介護を受ける場所は介護施設になります。

入所・居住系の施設一覧は以下になります。

・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・介護医療院
・グループホーム
・有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅
・ケアハウス など

通所系

通所系とは、自宅で暮らす要介護・要支援状態にある高齢者に対して提供されるサービスです。事業所で日中を過ごす高齢者に対し、食事、入浴の介助、レクリエーションの運営などの業務を行います。

訪問系

自宅で暮らす要介護・要支援状態にある高齢者に対して提供されるサービスです。高齢者の自宅を訪問し、必要な支援を提供します。

身体介護では、食事、入浴、衣服の着脱など、在宅での生活を継続できるように援助し、生活援助では、調理、洗濯、掃除、買い物などを行います。

訪問系の主な業務は以下になります。

  • 訪問介護
  • 訪問入浴介護 など

介護職におすすめの施設7選

介護施設の種類を3つに分けて説明しましたが、介護職におすすめの施設について施設の特徴を踏まえて7つご紹介します。

【特養】特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、略して「特養」とも呼ばれ、介護保険法上では「介護老人福祉施設」に位置付けられる介護保険施設です。地方公共団体や社会福祉法人などが設置主体となる公的な介護保険施設になり、比較的利用する費用が安いのが特徴になります。

入所希望者も多く、常に入所待ちができるほど人気の施設で要介護3以上かつ65歳以上の高齢者が対象になります。運営主体が公的な機関で利用者も多いため、安定した就業が可能です。

介護レベルが高いため、スキルアップにもつながりやすい職場になります。

参考:介護老人福祉施設 (特別養護老人ホーム)

【老健】介護老人福祉施設

介護老人保健施設は通称「老健」と呼ばれ、在宅復帰、在宅療養支援のための地域拠点であり、リハビリテーションを提供する機能維持・改善の役割を担う施設とされています。

利用者の居宅における生活への復帰を目指すものでなければならないため、最後に落ち着く場所である特養とは違います。また、老健はリハビリを重視しており、医師や看護師などとの医療職関連の方と関わる機会が多いので、医療知識についての知識も身に付きます。

リハビリなどで機能改善がおこなわれると利用者は退所するので入退所が頻繁におこなわれるため、ケアプランの作成などが日常的に求められるでしょう。

参考:介護老人保健施設 (参考資料) – 厚生労働省

介護医療院

介護医療院は、要介護高齢者の長期療養と生活のための施設です。医師の配置が義務付けられており、他の施設では受け入れが難しい、喀痰(かくたん)吸引や経管栄養など医療ニーズの高い要介護者の受け入れも可能です。介護者は医療ニーズにも対応するため、喀痰吸引等研修の受講などを求められる場合もあるでしょう。

介護サービスだけでなく、医療にも精通するため看護師の配置も多いことから医師を含めさまざまな職種が混在する施設になります。

医療に関する知見を広められるため、スキルアップを目指す方はおすすめの施設になります。

参考:介護医療院とは

グループホーム

グループホームとは、正式名称「認知症対応型共同生活介護」と呼ばれ、1ユニット5~9名の利用者で構成され、少人数での共同生活を送ることを目的とした施設です。具体的には自立した日常生活を送るため、見守りを含む食事や入浴などの一部のお世話をおこないます。

入所条件は認知症の方が対象で原則、施設がある市区町村に住民票がある方になります。自立した生活を送る性質上、できることは利用者におこなっていただきますが、介護度も利用者によって差があります

看護師の配置基準がないため、看護師もいない施設もあり、医療ケアが必要になった際の対応に戸惑うことがあるかもしれません。

参考:認知症対応型共同生活介護 (認知症グループホーム)

デイサービス

デイサービスにおいて利用者の生活の場は自宅であり、日常生活が送れるように生活機能の維持または向上を目指し介護サービスを提供する施設です。

施設では、自宅から施設までの送迎はもちろん、昼食やおやつ、入浴、機能訓練、レクレーションなどを日帰りでおこないます。日曜休みの施設が多く、日中にこれらの業務をおこなうため、夜勤がありません。

プライベートの予定が立てやすく、子育てなどで夜勤が難しい方にとってはおすすめできる施設になります。

参考:通所介護及び療養通所介護 (参考資料)

訪問介護事業所

訪問介護事業所は、事業所から利用者のご自宅に伺い、身体介護から生活援助まで幅広い身の回りのお世話をおこないます。介護を必要とする方の多くは、住み慣れた自宅での介護を望んでおり、介護需要の増加に伴って国の方針も在宅介護を推進しています。現在の介護事業において利用者の意向と国の施策がマッチした介護サービスになります。

基本的にひとりで対応をおこなうため、介護スキルに不安がある方は最初戸惑うかもしれませんが、職場の人間関係に悩まなくてよいといった利点もあります。

利用者から介護サービスの範囲外の頼まれごとも中にはあるため、断る勇気などが必要になるでしょう。

参考:訪問介護及び訪問入浴介護 (参考資料)

有料老人ホーム

有料老人ホームは、主に民間の企業が運営する施設です。利用者の要介護度や提供サービス、運営方針、入居費用など施設によってさまざまです。

「介護付」「住宅型」「健康型」の3つの類型がありますが、施設によっては高級な施設も存在し、介護スキルだけでなく高い接遇スキルも求められる場合もあります。また、利用者の居室は個室が基本となり、利用者のプライバシーが守られています。

運営施設によって大きく異なる点には気を付けておきましょう。

参考:有料老人ホームの概要

働きやすい介護施設とは?

働きやすい介護施設の口コミをみると「職場の人間関係が良い」、「やりがいを持って働ける」など働く環境や仕事に対してのやりがいなどの意見が多くみられました。

働きやすいの定義は個人によって異なりますので職場を選ぶ際には、ご自分の価値観を大切にされてみるとよいでしょう。職場環境を事前に知ることは難しいため、ここでは、給与や介護度から見た働きやすい施設についてご紹介します。

参考:労働者調査「介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」

給与別介護施設ランキング

職場を検討するうえで賃金に関する事項はとても気になるのではないでしょうか。令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、介護施設によって給料にも差があるようです。

ここでは、ランキング形式で施設ごとの平均給与額(常勤)についてご紹介します。

  • 介護老人福祉施設(特養):348,040円
  • 介護老人保健施設(老健):339,040円
  • 介護医療院:320,700円
  • 訪問介護事業所:315,170円
  • 特定施設入居者生活介護事業所:313,920円
  • 通所リハビリテーション事業所:304,790円

平均給与とは、1ヵ月に受け取った収入総額の平均を指します。特養や老健といった要介護レベルが高い方が多く利用する施設が給与も高い傾向のようです。

参考:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護度が低い介護施設

上記では、給与面で高待遇の特養や老健ですが、介護度が高い方が多く利用されています。介護度が上がるにつれ、介護サービスの必要度は多くなるため、介護に要する時間も増えます。介護度だけで考えると有料老人ホームやグループホームといった施設の方が低い傾向にありますので利用者の介護レベルで検討されるのもひとつでしょう。

業務の大変さは施設基準や規模などによってさまざまになるため、「利用者の介護度が低いから仕事が楽」とは限らない点は覚えておきましょう。

比較的楽な施設の特徴

介護施設で比較的楽な職場とはどのような職場環境なのでしょうか。まず第一に人手が足りていて夜勤体制などの職場環境が整っている施設などが該当するでしょう。介護業界は人手不足が深刻で利用者に対してサービスを提供する職員が足りていないと過酷な労働環境が想像されます。

職場の雰囲気が良ければ精神的な負担もなくリラックスして働くことができるため、自分らしく働く施設を選ぶとストレスなく働けます。

介護施設選びの成功ポイント

就業前に施設の特徴などを事前に把握してから働きたい方は多いでしょう。単発バイトであれば、1日から働くことができるため、これまでご紹介した施設を収入を得ながら体験することができます。そこでおすすめしたいのが、介護単発バイトアプリ「カイテク」です。

カイテクは、面接や履歴書不要で簡単な登録だけで利用できます。月間お仕事数は10,000件、希望の日だけを働くこともできるため、介護施設選びでお困りの方は、ぜひ一度利用されてみてはいかがでしょうか。

参考:介護単発バイトアプリ「カイテク」 | 介護・看護の有資格者限定

カイテクは面接なし・給与即金の介護単発バイトアプリです。

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自分の価値観を明確にする

職場を選ぶ際、給与や楽な職場だけに目を向けるのではなく「ご自分に合っているのか」、「スキルUPにつながるのか」など今後のキャリアビジョンについても考えてみてはいかがでしょうか。

ご自分の介護に対する価値観を明確にすると今後の方向性が定まり理想の介護職へ近づくことができます。

介護施設選びで迷ったら自分の価値観を明確にしてみよう!

どんな介護施設が働きやすいのか、働きやすい定義は人それぞれです。「給与が高い職場が良い」、「スキルUPにつなげたい」など一人ひとりの価値観は異なるため、今後のビジョンを明確にすることが大切になります。

介護施設選びで迷われている方は、今回ご紹介した単発バイトで事前に施設への理解を深めると理想の職場に出会える可能性が高まります。ご自分の価値観を大切にし、理想の働き方に向けて成功への第一歩を踏み出しましょう。

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この記事を書いた人

Iharaのアバター Ihara 運営者

15社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計の経験を持つマーケティングアナリスト。大学在籍時に中小企業診断士一次試験突破。ASO・SEOを中心に活動しており、アプリ・インフルエンサーマーケティングにも精通がある。
介護・看護職のための単発バイトメディア「カイテク・メディア」の編集長。
介護・看護職のよりどころ「ケアマガジン」の運営者。

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