介護士の夜勤専従とは|年収とメリット・デメリットを解説

「子育ても落ち着いてきたし、介護の夜勤専従で収入を増やしたい。でもずっと家庭を守っていた自分にできるか不安」。夜勤は職員数が少ないため、未経験から始めるのは不安がありますよね。

この記事では、子育てが落ち着いて時間のできた方に向けて、介護の夜勤専従について解説していきます。

収入はどれくらいか、家庭と両立できるのかなどの疑問についても答えていきますので、ぜひ参考にしてみてください。この記事を読めば、夜勤専従の介護士に未経験からでも挑戦して収入を増やすことができるようになります。

目次

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介護福祉士の夜勤専従とは 

介護士の夜勤専従についてよくわからない方も多いので、ここでは以下のとおり夜勤専従について説明します。

  • 夜勤専従の特徴 
  • 夜勤専従に資格は必要か 
  • 夜勤専従はどのようなひとが多いか 
  • 夜勤専従のスケジュール

夜勤専従に関して疑問や不安があるひとは、ここで勤務内容やスケジュールを確認して、自信をもって夜勤専従に臨んでみましょう。 

夜勤専従の特徴 

夜勤専従の特徴は、夜勤限定で介護士の仕事をすることです。介護現場は必ず夜勤と日勤に分かれています。しかし、正社員だけでは人手が足りないので、パートやアルバイトも一緒に働いているのが現実です。仕事内容は、施設内や利用者に異常がないかの見回り、就寝や起床の介助が中心です。いっぽう、運動や音楽などのレクリエーション業務は日勤担当者が行うので、夜勤専従のひとは行いません。

夜勤専従は、夜勤限定の業務なので覚えることは少ないです。

利用者の容体が急変したときなど、緊急事態が起こることもあるので責任が重い仕事になります。

夜勤専従に資格は必要か 

夜勤専従の介護士は、介護福祉士の資格がなくてもできます。ただし、夜勤は職員数が少ないため一通りの業務をひとりでこなせるようになることが大切です。たとえば、介護福祉士の資格を持たず現場経験のないひとがすぐに夜勤専従をさせてもらえるかといえば、難しいです。

まずは日勤で一通りの仕事を経験してから夜勤専従にシフトすることになります。夜勤専従の介護士は資格がなくてもできますが、ひとりですべての業務をできるようにならなければ任せてもらえません。

まずは日勤から始めて、一通りの仕事を覚えてから上司に相談してみましょう。

夜勤専従はどのようなひとが多いか 

夜勤専従をするひとでて多いのは、以下のパターンに当てはまるひとです。

  • たくさんお金を稼ぎたい
  • ダブルワークで働きたい
  • 早く起きるのが苦手
  • 親の介護や子育てで日中は家にいる
  • 勤務日数を少なくしたい

夜勤専従を考えているひとは、自分が上記のいずれかに当てはまっているか参考にしてみましょう。夜勤専従は夜勤のみをするので、たくさん稼ぐことが可能です。また、家庭や介護があるひとは日中に働けないので、勤務日数が少なく夜間のみの夜勤専従で効率よく稼ぎたいひとも多いですよ

夜勤専従のスケジュール 

夜勤専従のスケジュールは、ほとんどの介護現場で以下のようになっています。

17:00 出勤 引継ぎ
18:00 食事介助 服薬介助
19:00 食事の片付け、口腔ケア
20:00 トイレ介助、おむつの交換、就寝準備
22:00 消灯 就寝確認
0:00~5:00 事務仕事 見回り 仮眠
5:00 起床準備、サポート
6:00 朝食準備、バイタルチェック
7:00 食事介助 服薬の介助
8:00 食事片付け 口腔ケア 事務
9:00 引継ぎ 退勤

17:00から勤務開始で翌日の9:00に退勤です。これは2交代制の場合のスケジュールなので16時間勤務ですが、時間的に難しい場合は2交代制勤務もありますよ。2交代制であれば8時間勤務なので家庭との両立がしやすくなります。

夜勤専従の年収

夜勤専従の年収は、介護福祉士の資格を所持して日給を2万6,000円、1ヶ月に10日勤務で計算した場合は312万円になります。資格の有無や勤務日数によって変化はありますが、平均額として参考にしてみてください。以下でパート・アルバイトと正社員の年収を見ていきます。また、最も高収入になる特別養護老人ホームについても説明しますので、読んでいってください。

パートやアルバイトの場合 

パートやアルバイトで夜勤専従した場合の年収は、日給を2万6,000円と考えた場合に10日の勤務で12ヶ月間働けば312万円です。月収に換算すると26万円なので、10日の勤務と考えればかなりの高収入になります。ただし、家庭の事情や長期休暇が取りたいなどで勤務日数が少なくなれば、その分収入が減少するので注意です。

逆にたくさん働きたいと思っても、夜勤明けとその翌日は働けないので、1ヶ月に最高でも10日と考えるのが無難です。パートやアルバイトの夜勤専従は、1ヶ月10日働いた場合で年収が312万円です。

自分がどれくらい時間を使えるのか、いくら稼ぎたいのかを先に決めてから働き方を考えるといいですよ。

正社員の介護福祉士の場合 

正社員の介護福祉士の平均年収は、厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると397万円です。正社員は勤務日数が多く、日勤と夜勤がありますので金額が多くなります。夜勤手当の金額は1日につき3,000円から8,000円と開きがありますので、夜勤手当が高い職場であればさらに収入アップを狙うことが可能です。

正社員の介護福祉士の平均年収は397万円です。しかし介護施設によって夜勤手当の額が異なるため、たくさん稼ぎたいひとは施設をしっかり調べてから応募しましょう。

最高収入は特別養護老人ホーム 

介護施設によっても給与相場は異なります。最も多いのは介護老人福祉施設で年収は約433万円になります。介護老人福祉施設は要介護度の高いひとが入所していますので、介護士に求められる知識や経験が多くなり給料も高いのです。仕事内容も、身体介護をする機会が多く体力的にも負担が大きくなります。また、身体介護は介護福祉士の資格が必要なのでその分収入もアップするのです。

介護施設によって給与相場が異なること、最も給料が多いのは介護老人福祉施設であることを覚えておきましょう。

入所者の介護度が高いため仕事内容もきついですが、収入もアップするので魅力的です。

夜勤専従のメリット

夜勤専従には収入面などのメリットがあります。以下のようなメリットがありますので、夜勤専従を考えているひとはぜひ参考にしてください。

  • 収入が高い 
  • ダブルワークできる 
  • 休日が多い

それぞれのメリットについて解説していきますので、最後までご覧ください。 

収入が高い 

夜勤専従のメリットとしてまず挙げられるのは収入が高いことです。夜勤のみなので、長時間手当、深夜勤務手当、夜勤手当などが付きます。長時間手当は8時間を超えた部分が25%アップし、深夜勤務手当は22:00から5:00までの給与が25%アップします。夜勤手当は職場によって異なりますが、3,000円~8,000円と差が大きいです。

夜勤専従は高収入を得やすいというメリットがあります。限られた時間で少しでも多く稼ぎたいひとにおすすめです。 

ダブルワークできる 

夜勤専従は、ダブルワークができるというメリットがあります。なぜなら、勤務日数が1ヶ月に最大でも10日程度で、休日が多いからです。たとえば在宅の仕事と夜勤専従でダブルワークをすれば、夜勤明けに少し休んでから在宅業務をすることもできます。ただし、職場によってはダブルワークを禁止している場所もありますので、事前に確認する必要があります。また、ダブルワークによって夜勤専従に影響が出ないようにすることも重要なポイントです。

夜勤専従はダブルワークができるというメリットがあります。勤務日数が少なく空いた時間が多いためほかの仕事と掛け持ちしやすいのが特徴です。ただし、ダブルワークする場合は夜勤専従に影響が出ないよう体調管理をしっかりしましょう。

休日が多い 

夜勤専従のメリットは休日が多いことです。夜勤の当日と翌日は、休みを与えるよう法律で定められているからです。
夜勤専従が1ヶ月に10日の出勤であれば、残りの20日は休日になるので家庭を持っているひとやプライベートな時間が欲しいひとに向いています。夜勤専従は休日が多いため、

働きづめが苦手なひとや家族との時間を大切にしたいひとにおすすめです。

夜勤専従のデメリット

夜勤専従にはデメリットもあります。特に長時間勤務は体力的にもきついので、始めてから後悔しないようにしっかりデメリットを知っておきましょう。夜勤専従には以下のようなデメリットがあります。

  • 長時間勤務になる 
  • 日勤経験がないと難しい 
  • 資格がないとできない業務がある 

長時間勤務になる 

夜勤専従のデメリットとして長時間勤務があります。2交代制の場合は、一回の勤務で16時間勤務になるので体力に自信のないひとにはきついです。16時間勤務は途中で2時間の仮眠が与えられます。しかし、利用者の容体が急変したり、転倒してけがをするひとが出たりしたときには、対応に追われて仮眠が取れないことも考えられます。

夜勤専従のデメリットである長時間勤務は、自身の体力や生活スタイルとのバランスが大切です。無理のない範囲で夜勤専従ができるよう、家族や上司としっかり話し合ってください。

日勤経験がないと難しい 

夜勤専従は未経験、無資格で始めた人がいきなりできることはまずありません。夜勤はひとりで仕事をこなす状況が多いので、まずは日勤で研修を終えてから夜勤専従になるパターンがほとんどです。具体的な日勤期間は短くても1ヶ月で多くは3ヶ月になります。

この期間に介護職に慣れておくと、夜勤になってからも戸惑わずに働けるようになりますよ。夜勤専従は日勤経験を積んで、介護職に慣れてから任されるものです。いきなり夜勤専従になって稼ぎたいひとは、

まず日勤の研修期間で一通りの実務経験を積みましょう。

資格がないとできない業務がある 

夜勤専従の業務には資格が必要なものがあります。資格を持っていないとできる業務が少ないため、思ったよりシフトに入れないことがあるのです。資格が必要な介護業務は、利用者の体に触れる仕事です。たとえば、入浴や食事、排泄の介助は手取り足取りでやってあげる必要があります。

トラブルになることもあるデリケートな作業なので、これらは資格が必要です。夜勤専従には、資格を持っていないと任せてもらえない仕事があります。

可能であれば、介護職員初任者研修の資格を目指してみてください。

夜勤専従の介護職は少ない勤務日数で稼げる

夜勤専従の介護職について、業務内容と年収、メリットとデメリットを紹介してきました。夜勤専従は昼間に家にいなければいけないひとや、夜の時間を使って収入を増やしたいひとにおすすめです。一方、介護未経験で無資格の場合は働ける場所が大幅に少なくなります。

はじめは日勤で基本業務に慣れ、その後で夜勤に専念してみてはいかがでしょうか。介護職員初任者研修など、取りやすい資格からでいいので資格を取ってみるとより働ける機会が増えて稼ぎやすくなりますよ。

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この記事を書いた人

Iharaのアバター Ihara 運営者

15社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計の経験を持つマーケティングアナリスト。大学在籍時に中小企業診断士一次試験突破。ASO・SEOを中心に活動しており、アプリ・インフルエンサーマーケティングにも精通がある。
介護・看護職のための単発バイトメディア「カイテク・メディア」の編集長。
介護・看護職のよりどころ「ケアマガジン」の運営者。

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