【よく分かる】介護職員処遇改善加算とキャリアパス要件とは?

「介護職員処遇改善加算を受けるにはキャリアパス要件を満たさなきゃいけないの」?加算を受けたくても、キャリアパス要件が難しくて分かりにくいですよね。

この記事では、キャリアパス要件について分かりやすく説明します。

キャリアパス要件は全部で5つ要件があり、区分によっていずれかを満たす必要があります。自分が経営する介護施設で、キャリアパス要件を満たして加算を受けたいひとは、ぜひ最後までお読みください。

目次

\ インストールから登録まで数分で完了! /

処遇改善加算のキャリアパス要件とは

処遇改善加算を受けるためには「キャリアパス要件」を満たす必要があります。キャリアパス要件は以下の5つです。

  • キャリアパス要件Ⅰ
  • キャリアパス要件Ⅱ
  • キャリアパス要件Ⅲ
  • キャリアパス要件Ⅳ
  • キャリアパス要件Ⅴ

これらのキャリアパス要件について、分かりやすく解説していきます。処遇改善加算の条件を満たしたいひとはぜひお読みください。

キャリアパス要件Ⅰ

キャリアパス要件Ⅰは、主に職員の任用と給与体系の整備に関する要件です。この要件は、処遇改善加算すべての加算区分で満たさなければいけないため、念入りに確認しておきましょう。具体的には、介護職員の役職や責任、職務の内容に関する要件を定めておく必要があります。また、これらの役職、職務内容ごとに賃金体系を決めておく必要もあるのです。参考:厚生労働省

キャリアパス要件Ⅰは、介護職員の役職や責任、職務内容を明確にし、それぞれ賃金体系を明確にしておくことが重要です。これらの内容は、就業規則などに書面で残した上で全職員に周知する必要があります。

処遇改善加算を受けるための大きな一歩になりますよ。

キャリアパス要件Ⅱ

キャリアパス要件Ⅱは、介護職員に対する研修についての要件です。こちらもキャリアパスⅠと同様に、処遇改善加算のどの区分でも満たす必要があります。

具体的には、介護職員の職務内容を決めた上で、職員とさまざまな意見交換をして研修機会を与えることです。研修に加えて、介護関係の資格を取得するために支援を実施する必要があります。たとえば、勤務シフトを調整したり、休暇を与えたりして研修を受けやすくすることです。参考:厚生労働省

キャリアパス要件Ⅱは、介護職員に対して資質向上を目的とした研修をすることを目的にしています。これは職位ごとに研修内容も変わってくるため、職位に合わせて最適な研修をするよう考えてみてください。

キャリアパス要件Ⅲ

キャリアパス要件Ⅲは、「昇給の仕組みの整備など」です。介護職員は、他の業界と比べても低賃金と言われているので、給料アップに欠かせない要件となります。キャリアパス要件Ⅲの内容は、職員の経験や所有資格に応じて昇給するように基準を設けることが必要です。他にも、実技試験や人事評価を実施して、その結果次第で昇給する仕組みを作っても構いません。参考:厚生労働省

キャリアパス要件Ⅲは、「経験」「資格」「社内評価」を基準として昇給の機会を与える要件です。上記のいずれか1つにでも該当する仕組みを作れば要件を満たしたことになるので、ぜひ介護職員が給料アップできるよう仕組みを作ってみてください。

キャリアパス要件Ⅳ

キャリアパス要件Ⅳは、「処遇改善後の年額賃金について」が定められた内容です。介護職員の待遇は、改善された後もキャリアアップのために賃金基準が必要になります。具体的な算定要件は以下のとおりです。

  • 「経験・技能のある介護職員のうち1人以上は、賃金改善後の賃金の見込み額が年額440万円以上であること(新加算等による賃金改善以前の賃金が年額440万円以上であるものを除く)」参考:厚生労働省

キャリアパス要件Ⅳは、処遇改善加算が適応された後の年額賃金をしっかり決めておく必要があります。介護職員の待遇が長期的に向上するよう、ぜひ改善後の賃金についても算定要件を満たすように明文化しておきましょう。

キャリアパス要件Ⅴ

キャリアパス要件Ⅴは、「人員の配置など」に関する要件です。今の介護現場は、介護系の資格を持たないひとが多いので、介護福祉士の資格所有者がいない職場もありえます。その中でキャリアパス要件Ⅴの算定要件は、「サービス類型ごとに一定以上の介護福祉士等を配置していること」です 参考:厚生労働省

無資格でも介護の仕事ができるとはいえ、有資格者がいないのは問題になります。そのため、この要件は非常に重要です。キャリアパス要件Ⅴは、介護資格者の「人員の配置」に関する要件です。施設や介護の区分ごとに、一定人数以上は介護福祉士を配置する必要があります。

処遇改善加算を受けるためにも、介護福祉士を積極的に採用してみてください。

処遇改善加算に必要な改善

処遇改善加算の適用を受けるためには、キャリアパス要件以外にも改善しなければいけないことがあります。改善する必要があるのは、以下の2点です。

  • 介護職員の賃金改善
  • 介護施設の職場環境改善

上記の2点を改善することで、処遇改善加算を受けやすくなります。これら2つについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

介護職員の賃金改善

加算を受けるために必要な改善の1つ目は、介護職員の賃金改善です。正確には、「加算で受け取った補助金を介護職員の給料アップに使わなければいけない」というルールになります。加算で受け取った補助金は、介護職員の待遇向上を目的としていますので、事務所の維持費など別の目的で使ってはいけません。

この「月額賃金改善要件」では、加算額として支給された金額の2分の1以上を毎月の給料などに上乗せする必要があります。加算を受けるためには、介護職員の賃金アップが必要です。

キャリアパスの時点で賃金体系を明確にしてあるはずなので、支給後はしっかりと給料アップのために加算金を使いましょう。

介護施設の職場環境改善

加算を受けるために必要な要件の2つ目は、介護施設の職場環境改善に取り組むことです。介護施設の職場環境は、職員の健康状態にかかわる重要な要素なので、改善の必要があります。具体的には、他産業からの転職者が入りやすくなるように人事制度を整えたり、子育てと両立できるように休業制度を整えたりなどです。職員がより働きやすい職場環境を作ることで、加算を受ける条件を満たせます。参考:厚生労働省

加算を受けるために必要な要件の2つ目は、職場環境改善への取り組みです。

介護現場の環境改善は、今働いている職員だけでなく、これから転職を考えているひとにとっても働きやすい職場となりますよ。

処遇改善加算で期待できる効果

処遇改善加算を受けることで、介護現場には好影響があります。中でも以下の3つが大きな効果となるものです。

  • 介護職員のモチベーションアップ
  • 離職者の減少
  • 転職者の増加

これら3つについて説明しますので、より働きやすい介護現場を作りたいひとは、ぜひ最後までご覧ください。

介護職員のモチベーションアップ

処遇改善加算で期待できる効果の1つ目は、介護職員のモチベーションアップです。今の介護現場はモチベーションアップが難しい状況なので、加算を受けることでモチベーションを上げられるのは大きなメリットになります。待遇が改善されれば今よりも介護職員の給料が上がり、キャリアアップを目指すひとが増えていきます。そうなれば、介護業界の人手不足を解消することにもつながりますよ。

処遇改善加算で期待できる効果は、職員のモチベーションアップです。ひとりでも多くの職員が、明るく前向きに働ける介護現場を作ってみてください。

離職者の減少

処遇改善加算で期待できる効果の2つ目は、離職者の減少です。介護業界は、離職者の多さが問題になっているので、離職者を減らしたいと考えている経営者がたくさんいます。離職者が減ると人手不足に悩むこともなくなるので、施設の経営者にとっては嬉しいことです。給料などの待遇をよくすることで、離職者は確実に減少します。

処遇改善加算で期待できる効果として、離職者が減るというのがあります。時間とお金をかけて育てた介護職員にやめられるのは施設にとって大きな痛手です。ぜひ離職者の少ない施設にしてみてください。

転職者の増加

処遇改善加算の効果3つ目は、転職者が増えることです。介護業界の待遇がよくなると、他の業界や主婦、経験者などによる転職が期待できます。職場環境等要件にも「入職促進に向けた取組」という区分があります。つまり、転職者を幅広く受け入れる仕組みを作ることが、求められてるということです。

転職者が増えると、介護業界の人手不足解消につながり、またキャリアアップを図るひとも増えます。介護施設への転職者を増やせるのは、非常に大きなチャンスです。

キャリアパス要件を満たして処遇改善加算を受けよう

介護職員処遇改善加算と、キャリアパス要件について紹介してきました。キャリアパス要件はⅠ~Ⅴの区分に分かれており、それぞれ役職の制定や賃金体系の整備などが決められています。加算制度を受けるためには、キャリアパス要件や月額賃金改善要件、職場環境等要件の中からいずれかを満たす必要があります。

ぜひ職員が働きやすい介護施設を実現するために、1つでも多くのキャリアパス要件を満たせるようにしてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Iharaのアバター Ihara 運営者

15社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計の経験を持つマーケティングアナリスト。大学在籍時に中小企業診断士一次試験突破。ASO・SEOを中心に活動しており、アプリ・インフルエンサーマーケティングにも精通がある。
介護・看護職のための単発バイトメディア「カイテク・メディア」の編集長。
介護・看護職のよりどころ「ケアマガジン」の運営者。

目次