訪問介護は処遇改善加算でどう変わる?

「訪問介護職員の給料を上げたいけど、処遇改善加算を受ければ変わるのかな」?訪問介護の経営者にとって職員の待遇改善は、重要な課題ですよね。

この記事では、訪問介護の現状が処遇改善加算でどう変わるのか説明します。

この記事を読めば、あなたが経営する介護施設の職員待遇と、職場環境を改善できるようになりますよ。訪問介護の現場から1人でも離職者を減らして職員のモチベーションを上げたいひとは、ぜひ最後までお読みください。

目次

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訪問介護が処遇改善加算で変わること

訪問介護は処遇改善加算を受けることによって多くの恩恵を受けられます。以下が処遇改善加算によって得られる恩恵です。

  • 給料がアップする
  • 職場環境が改善される
  • 転職者が入ってきやすくなる
  • 家庭と両立しやすくなる
  • 介護職員のモチベーションがアップする

上記の恩恵は、これまで介護業界が長年抱えてきた問題です。1つずつ具体的に説明していきますので、処遇改善加算を受けたいと考えている方はぜひ最後まで読んでください。

給料がアップする

訪問介護が処遇改善加算で変わることの1つ目は、介護職員の給料をアップできることです。介護施設に支払われた加算金は、介護職員の給料アップ目的で使う必要があります。たとえば訪問介護職員であれば、新加算Ⅰを受ければ24.5%加算率が上がります。この数字は去年までの加算率より2.1%高い数字です。

訪問介護施設が処遇改善加算を受けることの恩恵は、職員の給料を上げられることです。

ぜひ処遇改善加算を受けて、介護職員の給料アップを実現できるよう頑張ってください。

職場環境が改善される

処遇改善加算によって訪問介護の職場に起こる変化の2つ目は、職場環境が改善されることです。なぜなら加算を受けるためには、職場環境を見直す必要があるからです。具体的には、従業員の教育や福利厚生の見直しなどに取り組むことで、職場の環境が改善されることになります。給料以外にも、働きやすい介護施設ができることで離職などの問題を防げます。

処遇改善加算によって訪問介護の職場は環境が改善されるのです。加算金をもらうためには、介護施設の働きやすさを改善して国に承認される必要があります。

この機会に、介護施設の職場環境を見直してみてはいかがでしょうか。

転職者が入ってきやすくなる

処遇改善加算を受けると、転職者が入りやすくなるというメリットがあります。これは、加算を受けるための要件に「他業界からの転職者を受け入れる」というものがあるからです。正式名称は「入職促進に向けた取組」となります。加算を受けるために、他業種から転職してきたひとや主婦、高齢者でも働ける職場を作る必要があるのです。

処遇改善加算を受けることによって、転職者が入りやすい職場環境になります。別の業界経験者や主婦だったひとが転職してくることは、人手不足に悩む介護施設にとってもありがたいことです。

家庭と両立しやすくなる

訪問介護が処遇改善加算によって変わることの4つ目は、家庭と両立して介護施設で働きやすくなることです。これまでの介護職は長時間労働、肉体労働だったため家庭との両立は現実的ではありませんでした。ところが、処遇改善加算を受けるための要件に「両立支援の実現」があるため、これまでの環境は大きく変わりました。子育てや家族の介護をしているひとでも、訪問介護で働けるよう休業制度を充実させるなどの取り組みが施設側に求められています。必要に応じて利用しましょう

訪問介護は処遇改善加算を受けることによって、家庭と両立しながらでも働けるようになりました。介護施設の事業主は、加算を受けるためにも人材の確保のためにも、転職者や主婦を積極的に採用してみてください。

介護職員のモチベーションがアップする

処遇改善加算の導入によって、訪問介護の職員はモチベーションがアップします。加算金は訪問介護職員の賃金向上に使わなければならないので、職員が確実に恩恵を受けられる制度です。たとえば、処遇改善加算を受けるための要件に「やりがい・働きがいの醸成」があります。介護職員同士でコミュニケーションが取りやすくなるよう改善することで、加算対象事業者として認定されるのです。

処遇改善加算を受けるためには、職員のモチベーションが上がる環境を作る必要があります。理想の職場実現のためにも、ぜひ職員が前向きに働ける職場を作ってみてください。

処遇改善加算を受けるための手順

介護職員処遇改善加算を受けるためには、複数の要件を満たす必要があります。必要な要件は以下の3つなので、これから処遇改善加算を受けたい事業主は確認しておきましょう。

  • キャリアパス要件を満たす
  • 賃金改善要件を満たす
  • 職場環境等要件を満たす

上記の3要件について詳しく解説していきますので、気になる方はぜひ最後までお読みください。

キャリアパス要件を満たす

処遇改善加算を受けるためにはキャリアパス要件を満たす必要があります。キャリアパス要件は3種類に分かれており、多く満たすほど手厚い加算が受けられる仕組みです。キャリアパス要件3種類は以下の通りです。

  • キャリアパス要件Ⅰ(任用要件・料金体系)
  • キャリアパス要件Ⅱ(研修の実施等)
  • キャリアパス要件Ⅲ(昇給の仕組み)

上記の要件はいずれも訪問介護職員がより働きやすくなるための取組となります。加算を受けるためにも、ぜひ1つでも多くのキャリアパス要件を満たしてください。

賃金改善要件を満たす

処遇改善加算を受けるための条件2つ目は、賃金改善要件を満たすことです。訪問介護施設は、職員の賃金が低いという問題があるので、それを解決するために賃金改善要件があります。月額賃金改善要件にはⅠとⅡがありますが、Ⅰに関しては令和7年度からスタート予定です。Ⅱについて簡単に解説すると、昨年比で増えた加算額の3分の2以上を、基本給の改善などに使う必要があるという内容になります。参考:厚生労働省資料

処遇改善加算を受けるためには、賃金改善要件を満たさなければなりません。

現時点で賃金改善要件を満たしていない事業所は、厚生労働省の資料を参考にして基準を満たしてみましょう。

職場環境等要件を満たす

処遇改善加算を受けるためには、職場環境等要件を満たす必要があります。これは、賃金以外に職場の環境を改善することによって訪問介護職員の身体的・精神的負担を減らすためです。職場環境等要件は、「令和6年度中」と「令和7年度以降」で別になっています。令和6年度中に関しては、以下の区分になっていますので参考にしてください。

  • 入職促進に向けた取組
  • 資質の向上やキャリアアップに向けた支援
  • 両立支援・多様な働き方の推進
  • 腰痛を含む心身の健康管理
  • 生産性向上のための業務改善の取組
  • やりがい・働きがいの醸成

参考:厚生労働省資料

上記の要件を1つでも満たせば加算を受けられます。加算を受けるためにも、自分の事業所ですぐに取り組めそうなものから改善してみてください。

処遇改善加算取得における注意点

処遇改善加算を受けるためには注意点があります。介護に関する制度は非常に複雑になっていますので、自分が受けたい制度に絞って理解しておきましょう。加算を受ける上での注意点は以下の2つです。

  • 介護職員特定処遇加算とは別物である
  • 非常勤やパートでも加算手当を支給する必要がある

それぞれについて解説していきますので、疑問点がある方はぜひお読みください。

介護職員特定処遇加算とは別物である

まず注意しなければいけないのは、「介護職員特定処遇加算」との「処遇改善加算」は別物ということです。名前が似ているので間違えやすいですが、しっかり区別しましょう。介護職員特定処遇加算は、年数や経験の豊富なベテラン職員の待遇を改善するための制度です。いっぽう処遇改善加算は、介護施設で働くすべての職員に対して待遇を改善することを目的とした制度です。

介護職員特定処遇加算と処遇改善加算は異なる制度です。自分の施設がどちらの恩恵を受けたいのかを知ることから始め、1人でも多くの職員に待遇改善してあげてください。

非常勤やパートでも加算手当を支給する必要がある

処遇改善加算取得における注意点2つ目は、加算金での給料アップは非常勤職員やパート職員も対象ということです。ときどき「自分はパートだからもらえない」というひとがいますが、雇用形態は関係ありません。処遇改善加算は、介護従事者を対象としているので正社員以外にも支給する必要があります。ただし、介護施設で働いている介護職以外の従事者は対象外です。

処遇改善加算取得を考えているひとは、施設で働いている全介護職員の給料をアップしてあげましょう。

介護職員側は加算金がもらえることを知らないパターンも多いので、雇用者側でしっかり説明する必要があります。

まとめ|訪問介護は処遇改善加算で働きやすくなる

訪問介護の職場環境や賃金は処遇改善加算を受けることによって確実に改善されます。加算によって受けられる恩恵は以下の通りです。

  • 給料がアップする
  • 職場環境が改善される
  • 転職者が入ってきやすくなる
  • 家庭と両立しやすくなる
  • 介護職員のモチベーションがアップする

訪問介護施設を経営しているひとは、ぜひ処遇改善加算を受けるための条件を満たすところから始めてください。訪問介護職員の待遇を改善し、1人でも介護業界から離職者が少なくなる未来を目指しましょう。

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この記事を書いた人

Iharaのアバター Ihara 運営者

15社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計の経験を持つマーケティングアナリスト。大学在籍時に中小企業診断士一次試験突破。ASO・SEOを中心に活動しており、アプリ・インフルエンサーマーケティングにも精通がある。
介護・看護職のための単発バイトメディア「カイテク・メディア」の編集長。
介護・看護職のよりどころ「ケアマガジン」の運営者。

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