【スキル向上ガイド】准看護師はレベルが低い?その対処法を解説

准看護師としてキャリアアップを目指す場合、スキルの向上は必要不可欠です。現在、ご自身が働く職場で先輩職員の働き方を見て、自身のレベルが低いと感じることもあるかもしれません。しかし、看護業界に携わるのが初めての方や、新しい職場に入職したばかりで右も左も分からない状況は誰しもが通る道であります。

今回では、准看護師がスキル向上を目指し、レベルを高めるための効果的な対処法を解説いたします。

目次

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准看護師の気になる動向をチェック!

令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況によると、准看護師の就業者数は284,589人になり、平成30年に比べ、19,890人減少しており、原因は准看護師学校養成所数の減少が考えられます。

以前より、准看護師制度の廃止が議論されていますが、日本看護協会では、准看護師養成の停止に向けた取り組みなどから看護職の一本化を目指しています。一方、日本医師会は看護師確保の観点から反対の立場を示しているようです。

実際の企業が求める第一希望職種別の求人数では、

  • 看護師:159,524人
  • 准看護師:9,911人

と大きな開きがあり、今後の動向に注目が集まっています。

参考:令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況
参考:2021(令和3)年度 ナースセンター登録データに基づく 看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書 

准看護師になるには?

准看護師の資格取得には養成学校への入学が必要です。中学校卒業後、2年制の養成学校に通い「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」履修時間1,890時間のカリキュラムを学び、都道府県が実施する准看護師試験に合格することで資格取得ができます。

養成学校には全日制と定時制があり、働きながら資格取得を目指すことも可能です。

参考:准看護師になるため知っておきたいこと

准看護師と看護師の免許制度の違い

看護職の資格は「看護師」と「准看護師」に大別されます。

准看護師の資格がうまれた理由は、70年前の戦後に女子の高校進学率が低く、看護師を増やすことが難しいことから要件を中学校卒業に緩和し看護師を補助する資格として看護師不足に対応するため発足されました。

ここでは、看護師と准看護師の免許制度の違いについてご紹介します。

都道府県知事が発行する准看護師免許

都道府県知事が発行する准看護師資格は養成学校での学習が2年間必要になります。合格率は97~98%で推移しており、比較的取りやすい資格であるようです。

准看護師養成の卒業状況をみてみると、准看護師として就業する方の割合は63%で、就職せずに進学される方は29%と3割になります。

業界未経験の方など働きながら、看護師を目指す際に准看護師を経由して看護師を目指す方も中には存在しますが、期間がかかるため、費用の捻出に余力がある方や短期間で取得を目指す方は最初から看護師資格を取得されることをお勧めします。

参考:准看護師になるため知っておきたいこと
参考: 准看護師養成数の減少

厚生労働大臣認定の看護師資格

看護師資格は大学または3年以上の教育を受けて、看護師国家試験に合格することで厚生労働大臣から発行されます。
看護師資格取得にはさまざまな道のりがありますが、最短コースで准看護師を経由せずに看護師の養成学校に行くと期間も短く済むようです。

准看護師から取得する際には養成学校で以下の学習期間が必要になります。

  • 全日制の場合:2年
  • 定時制の場合:3年
  • 通信制の場合:2年+実務経験7年が必要

参考:准看護師のための進学特設サイト

看護師にできて准看護師にできない業務とは?

看護師と准看護師の業務における違いをご存じでしょうか。

自ら患者・利用者をアセスメントして看護計画を実践する看護師と看護をおこなう准看護師の業務の違いについてご説明します。

看護計画の立案

看護計画とは看護が必要な方の問題解決に向けて、アセスメントに基づき個別的な看護実践目標を達成するための計画書を指します。

准看護師では、看護計画立案に関するカリキュラムを受けていないことで立案が出来ません。

あくまでも看護をおこなうことが准看護師の業務と言えます。

療養上の世話又は診療の補助に指示が必要になる

保健婦助産婦看護婦法では准看護師の定義について明確に記載されています。

  • 看護師は傷病者若しくは褥婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことができる
  • 准看護師では医師・歯科医師又は看護師の指示を受けて看護師の業務を行うことができる

とあり、これには養成学校での教受講するカリキュラムの違いが関係しているようです。

参考:保健師助産師看護師法( 昭和23年07月30日法律第203号)

自らの判断で看護業務ができない

業務範囲には明確な差はないものの看護の提供においては自らの判断でおこなうことができません。

医師・歯科医師又は看護師の指示が必要になるため、指示を仰ぐことが必ず必要になります。

しかし、実際の現場では看護師と同水準のレベルを求められることもあり、カリキュラムを受講していない准看護師では対応できずに自身のレベルが低いとマイナスに捉えてしまうのではないでしょうか。

准看護師によくある悩み

准看護師に関する実態調査報告書を見てみると、現在の自身の処遇に満足していない方の割合は62%にのぼるようです。主な理由は、「賃金が安い」「昇進の機会がない」「スキルアップの機会が無い(与えてもらえない)」など収入や昇進に関する悩みでした。

キャリアアップを目指しても機会が与えられないため、諦める方も中にはいるようです。

参考:准看護師に関する実態調査報告【ダイジェスト版】

仕事内容はあまり変わらないのに給料が安い

准看護師の方で看護師との業務が区分されていないと感じる方は多いのではないでしょうか。

実際に看護師との業務区分が明確にされているかとの問いに対して72%の方がいいえと回答しており、同じ業務内容なのに給与が低いと感じていることが分かります。

准看護師は指示を受ける必要はあるが、看護師と業務範囲の差はなく、国家資格ではないので上記の結果につながるのではないでしょうか。

参考:准看護師に関する実態調査報告【ダイジェスト版】

就業先が限定される

准看護師は希望に沿った仕事に就けないこともあるようです。大学病院や総合病院などは看護師を積極採用しています。

また、企業が求める第一職種は「看護師」であり、看護師不足のための代替えや看護師になるのを見越して准看護師を募集している企業も多い調査結果がでています。

有効求人倍率を比較すると、求職者に対して求人数も少ないことが分かります。

  • 看護師:1.44倍
  • 准看護士:0.93倍

参考: 准看護師養成数の減少
参考:看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書(2021年度)

昇進などのキャリアアップを望めない

昇進を志しても国家資格である看護師資格を保有している方が管理職に登用されるため、准看護師では役職につくことが難しいようです。

看護師長などの管理職は指示を出す立場にあります。しかし、准看護師の定義では、「准看護師」とは、都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定することを行うことを業とする者をいう。とされており、指示を受ける必要があることから矛盾が生じます。

このことから、管理職登用は難しいと言わざるを得ないでしょう。

准看護師がレベルアップする方法

准看護師で働く多くの方から、仕事内容は変わらないが、給料は安いとの声をお聞きしますが、解決策はないのでしょうか。

ここでは、状況を改善するためのレベルアップ法を解説します。

看護師の資格取得を目指す

看護師資格の取得はまず第一に考える手法ではないでしょうか。賃金などの処遇に関しては看護師になることで大幅な増加を見込めます。

また、准看護師の時には昇進が望めなくても、看護師になることで管理職を目指す機会が与えられるのではないでしょうか。

准看護師の資格保有者であれば、全日制や定時制に加えて、7年の実務経験があれば通信制も選択できるため、ご自身のライフスタイルに合わせて選択されるとよいでしょう。

参考:准看護師のための進学特設サイト

単発バイトで現場経験を積む

看護師を目指すのが難しい場合には准看護師としてスキルを高めることが有効です。管理職への昇進が望めなくても単発バイトで業務経験を積むと収入アップとスキルを同時に磨けます。

単発バイトを探す際におすすめなのが、「カイテク」です。

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准看護師として収入アップを目指す方はぜひ一度利用されてみてはいかがでしょうか。

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キャリアアップを目指す場合は看護師資格取得を検討しよう!

准看護師でレベルアップを目指したい場合、看護師の資格取得が最も効果的な対処法と言えます。日々の業務で看護師と働く機会も多く、業務内容は変わらないのに給料が安いなどの理由でレベルが低いと感じることもあるでしょう。

処遇改善に向けて、単発バイトで業務経験を積みながらスキル向上を目指し、看護師の資格取得に向けて知識を増やすなどのレベルアップ法が最も有効です。働きながらでも資格取得は挑戦できるため、まずはご自分の目標を明確に定めて行動してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

Iharaのアバター Ihara 運営者

15社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計の経験を持つマーケティングアナリスト。大学在籍時に中小企業診断士一次試験突破。ASO・SEOを中心に活動しており、アプリ・インフルエンサーマーケティングにも精通がある。
介護・看護職のための単発バイトメディア「カイテク・メディア」の編集長。
介護・看護職のよりどころ「ケアマガジン」の運営者。

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