看護師の勉強をやり直したい！ブランクを埋めるための勉強方法を解説

看護資格を取得し、看護師として働いていた方の中には、結婚や育児のために現場から離れた方もおられます。現在、看護師の復職に向けて職場環境を整備している病院が多くあります。しかし、復職を目指す方にとっては、不安な点もあるかと思います。そのような不安を少しでも解消するために、勉強をやり直し、新たな知識を身につけることをおすすめします。

今回では、ブランクのある看護師の方が復職に向けての勉強法について解説します。

なぜ復職に向けて勉強のやり直しが必要なのか

医療や看護の知識や技術は日々進歩しており、それに合わせて現場での仕事の仕方も変わってきます。復職を目指している方にとっては、新しい知識や技術、また、同じ病変でも、医療の進化により、処置やケアの仕方が変わってきているものもあります。

現場での動きは、復職してから実働で動きを覚えるしかありませんが、医療や看護の現在での知識や技術を勉強しておくことは大切です。新しい知識や技術を頭に入れておくことで、現場での動きや処置の仕方が理解できるため、仕事を進めやすくなります。

また、しっかりとした知識や技術を頭に入れておくことでケアカンファレンスやミーティングでの話も理解し、必要なケアについて把握できます。

現場復帰は不安になることもありますが、しっかりとした知識を頭に入れておくことで不安も減少されます。

看護師の勉強をやり直したい方へおすすめの勉強法

復職に向けて勉強するためにはどのようなことから始めれば良いのでしょうか?

ここでは、復職を目指している看護師の方におすすめの勉強法を4つご紹介します。

アプリやサイトを活用し勉強する

看護の基礎知識や技術に関して、アプリやサイトを活用することもできます。アプリやサイトを活用する場合、家事の合間や就寝前など、自分の好きな時間で勉強することができます。ただし、アプリやサイトで勉強する際は、きちんとしたものである確証の得れるのもだけを利用してください。

個人でつくられたものや、どこの企業が監修しているのかわからないものは、内容に誤りがある場合もあります。アプリやサイトを利用する場合は、信用できるものだけを使うようにして下さい。

専門分野の参考書を読み込む

現在では、看護や医療についての参考書が数多く出版されています。その中でも、配属先が決まっている方はその診療科の疾患や看護について、配属先が決まっていない方は看護の基礎知識などについての参考書を購入してください。参考書を何度も読み直すことで、頭にインプットされます。注意したいことは、参考書は新しいものを購入するということです。

看護や疾患に関して、数年前と現在では、認識やケアの仕方、原因と思われるものが変わっていることもありますし、医療や看護の知識、技術は日々新しくなっています。

参考書を活用して勉強する場合は、新しいものを購入してください。

看護協会の復職支援制度を利用する

各都道府県の看護協会では、看護師資格を持っている方の復職に向けての支援を行っています。自治体により違いはありますが、最新の医療に関する基礎知識セミナーや注射や採血、点滴などの実習、看護についての基礎知識を学べる研修など、復職に向けて勉強する機会を提供しています。

eラーニングを利用した、復職支援講習を行っている都道府県もあります。これらを活用することで、正しい知識と技術を身につけることができます。

民間企業や派遣会社などのセミナーを受講する

派遣会社や民間企業などで、復職に向けたセミナーや研修を行っている所もあります。復職に不安のある方向けに、復帰までの間に看護についての新しい基礎知識などのセミナーを行っています。数年のブランクがある方にとっては、同じ目標を持った方たちと共に学べるため、やる気や意欲の維持をしながら勉強のやり直しができるのではないでしょうか。

看護師の復職に向けて勉強しておくべきこと

復職を希望している看護師の方で、勉強のやり直しをする方は多くおられます。ですが、何について勉強をすることがベストなのか気になりますよね。ここでは、復職を希望している看護師の方にぜひやってほしい勉強内容をご紹介していきます。

基礎看護技術の復習

基礎看護技術の復習は、復職を考えている場合には必ず復習・勉強しておくべきです。基礎看護技術は何となく覚えていても、現場で働きだすと忘れていることもあります。とくに数年のブランクがある場合には、必ず復習しておいてください。

例えば、以下の項目などについて勉強しておくと安心です。

●生活援助
●症状・整体機能管理技術
●呼吸・褥瘡管理技術
●苦痛の緩和・安楽の確保の技術
●与薬の技術
●観察技術
●感染予防技術
●安全確保技術
●救命救急処置技術

復職先の診療科での疾患や処置の仕方

復職先が決まっている場合は、その診療科で多くみられる疾患や処置の仕方について勉強しておくと、現場での業務に慌てることなく対応できます。疾患や処置の仕方についての知識は必ず必要になってきます。現場に戻ってからでは、覚える事が多すぎてしんどくなってしまいます。ですが、少しでも知識が身についていると、新しいことも覚えやすくなっていきます。

気持ちの余裕を持つためにも、勉強をしてくことをおすすめします。

感染症や感染症対策

近年、日本では新型コロナウイルスやインフルエンザ、RSウイルス、ヘルパンギーナなど様々な感染症が流行しました。看護師という職業は感染症に接する機会が多くなります。各病院やクリニック、介護施設など、それぞれ感染予防対策をとっておられますが、自分自身に感染症や感染症対策に関する知識がないと徹底した感染症予防はできません。

看護師として復職をするのであれば、感染症についての知識や対策はしっかりと身につけておく必要があります。

感染症は、いつ・どこで・誰が罹患してもおかしくありません。自分や家族、周りの人を守るためにも、感染症や感染症対策について勉強しておいてください。

看護師の勉強のやり直しには動画がおすすめ

看護師が復帰するにあたり、勉強のやり直しを始めた方の中には、「文章や写真、絵だけではわかりにくい」とお悩みの方もおられるのではないでしょうか。とくに点滴や静脈の取り方、安楽な体位の取り方などは、文章より動画の方が理解しやすいかと思います。

参考本の中にはWeb動画付きのものもありますし、出版社や医療センターなど、医療、看護に精通した信頼できる所から、基礎看護技術についての動画がYouTubeなどで配信もされています。これらの動画を活用して勉強をする方が、理解しやすく、覚える際の負担も少なくなります。

基礎看護技術についての動画は、数多くあるので、配信元を確認し、信頼できる所の動画を観るようにして下さい。

常勤での復職が不安な方は「カイテク」を活用する

看護師の復職を目指して勉強のやり直しをしていても、いきなり常勤での復職には不安を感じている方もおられるのではないでしょうか。勉強をしながら、少しずつ現場の雰囲気に慣れていきたいと思っておられる方は、看護単発バイト「カイテク」を活用されることをおすすめします。

カイテクなら、１日や数時間での単発バイトが掲載されており、負担のない形で現場の仕事に慣れていくことができます。また、時給も高く、即日払いもできるため、勉強しながら働くことが可能です。看護師として復職を目指すなら、最初は無理をせず、ゆっくりと本格復帰を目指してください。