訪問介護の管理者は資格要件なし!サ責との兼務や仕事内容・年収など

訪問介護の指定基準を満たすためには、適切な人員配置が必要です。訪問介護のサービス提供時には、管理者の配置が欠かせません。

今回では、訪問介護における管理者の資格要件、仕事内容、そして他の職務を兼務する場合の注意点について解説します。

ぜひ最後までお読みください。

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訪問介護の管理者に資格要件はない

訪問介護の管理者になるための資格要件はありません。ただし、管理者は事業所の業務を管理し、行政や外部に対応する際の窓口にもなるため、訪問介護や介護保険の知識が必要です。また、ヘルパーや職員、経営などの管理を行うことから、高いマネジメント力も求められます。 

訪問介護の人員基準

訪問介護の事業を行うには、指定基準で定められた人員基準を満たす必要があります。基準を満たさない状態で運営を続けると、指定取り消しになる場合もあるため十分注意してください。訪問介護で満たすべき人員基準は以下の3つです。 

  • 管理者 
  • サービス提供責任者 
  • 訪問介護員 

それぞれ見ていきましょう。 

管理者:常勤で1名

訪問介護では、専従の常勤管理者を1名配置しなければなりません。ただし、管理者の業務に支障がない場合は、サービス提供責任者などの同一敷地内の職務を兼務できます。 

参照: 厚生労働省|指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準第二節第六条 

サービス提供責任者:利用者人数に応じて1人以上

サービス提供責任者の人員基準は、事業所ごとに利用者40人に対して1人以上のサービス提供責任者を配置することです。サービス提供責任者は原則専従ですが、サービス提供に支障がない場合は兼務できる職種があります。また、定められた基準を満たす場合、サービス提供責任者の必要人数が緩和されます。

詳細は以下をご確認ください。 
厚生労働省|指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準第二節第五条 

訪問介護員:常勤換算で2.5人以上

訪問介護では、事業所ごとに常勤換算方法で2.5人以上の訪問介護員等の配置が定められています。訪問介護員は、介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者などの資格が必要です。

詳細は以下をご確認ください。
厚生労働省|指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準第二節第五条
厚生労働省|訪問介護

管訪問介護の管理者は兼務可能

訪問介護の管理者は、管理者の業務に支障がない場合は、サービス担当責任者などの同一敷地内の職務を兼務できます。管理者が兼務できる職種と注意点を以下に紹介します。

管理者が兼務できる職務

訪問介護の管理者が兼務できるのは、以下の職務です。 

  • 同じ訪問介護事業所のサービス提供責任者 
  • 同じ訪問介護事業所の訪問介護員 
  • 同じ敷地内にある他の事業所や施設などの管理者、職員 

参照: 
厚生労働省|指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準第二節第六条 

サ責と兼務する場合は資格が必要

管理者がサービス提供責任者と兼務する場合は、サービス提供責任者の資格要件を満たす必要があります。サービス提供責任者として働くときに必要な資格は以下の通りです。

  • 介護福祉士
  • 実務者研修修了者
  • 旧介護職員基礎研修修了者
  • 旧ホームヘルパー1級課程修了者

サービス提供責任者の要件の詳細は、各都道府県のホームページで確認してください。

サービス提供責任者については以下もご覧ください。

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ヘルパーとの兼務は時間配分に注意

管理者が訪問介護員を兼務する場合は、業務の割合に注意してください。訪問介護員は利用者の居宅でサービス提供する時間が多いため、管理者として事務所にいる時間が短くなります。ヘルパーとしてサービスに出ている時間が多すぎると、管理者不在で指定取り消しになる場合もあるため、管理者として業務を行う時間を確保しておくことが重要です。

訪問介護の管理者の仕事内容:組織マネジメント

次に、訪問介護の管理者が担う仕事内容を解説します。管理者には、事業所全体の管理業務の他、ヘルパーやサービスの品質、経営などを幅広く管理する役割があります。

1.従業員の管理

訪問介護の管理者の仕事には、指定基準を遵守させるための指揮命令、ヘルパーや職員などの採用、育成、評価などがあります。 

また、ヘルパーやサービス提供責任者からの相談に対応するのも大切な業務です。訪問介護の管理者には、ヘルパーの健康状態や精神状態、家庭状況などの変化に気付き、適切に関わるコミュニケーション力が求められます。 

2.サービスの品質管理

利用者に提供するサービスの品質を管理するのも管理者の業務です。利用者のモニタリングやヘルパーとの同行訪問などを通して、サービスや接遇マナーの質が低下していないか定期的に確認します。

また、サービス提供責任者からの報告、利用者アンケートをもとに、支援の質の維持・向上を目的とする研修や実習を実施します。

3.業務全般の管理

管理者は、訪問介護サービスの実施に伴う業務全般を管理します。必要な書類の作成・保管状態を確認し、適切な状態を維持するのも重要な仕事です。また、スケジュールの作成・管理、マニュアルの整備、不備があった際の指導なども行います。

4.行政に関する管理

事業所運営に必要な書類の提出や、介護保険に関わる報告を行うのも重要な業務です。公表制度、集団指導などに対応し、行政との窓口としての役目を担います。サービス提供責任者の変更、指定更新、運営規定の変更、各種申請など、取り扱う書類は多岐に渡ります。

5.収支の管理

事業所の収支を管理し、適切に経営することも管理者の役割です。新規利用者と廃止者の流れを掴み、安定したサービス提供をすることが大切です。ケアマネージャーへの訪問や営業ツールの作成など、マーケティングの視点も必要でしょう。 

訪問介護の管理者の給料目安

厚生労働省が行った調査では、訪問介護事業所で働く管理者の年収は以下の結果でした。

訪問介護の管理者:平均年収約440万円(勤続年数2年以上)

参照:介護労働安定センター|令和4年度 介護労働実態調査結果② 労働者調査「介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」

訪問介護の管理者は資格要件なし!兼務の際は時間配分に注意しよう

訪問介護の管理者に資格要件はない。ただし、業務を行う上で介護保険や訪問介護に関する知識は必要。また、管理者がサービス提供責任者を兼務するケースが多いが、その際はサービス提供責任者の資格要件を満たす必要がある。

また、他の職務を兼務する際は、管理者不在とならないよう時間配分に十分注意する。管理者の業務を理解して、適切な事業所運営を行いましょうと締めくくる。

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この記事を書いた人

Iharaのアバター Ihara 運営者

15社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計の経験を持つマーケティングアナリスト。大学在籍時に中小企業診断士一次試験突破。ASO・SEOを中心に活動しており、アプリ・インフルエンサーマーケティングにも精通がある。
介護・看護職のための単発バイトメディア「カイテク・メディア」の編集長。
介護・看護職のよりどころ「ケアマガジン」の運営者。

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