看護師のブランクは何年まで大丈夫？復帰に向けての準備と職場の選び方

出産や子育て、または他業種への転職などで数年のブランクがある看護師の方が再就職を目指す際、「何年も現場から離れていたので業務についていけるかわからない」と不安に感じる方もおられるのではないでしょうか。 「何年もブランクのある看護師でも働く場所はあるの？」や「看護師として復帰するためには何年までブランクがあっても大丈夫？」といった疑問が生じることもあります。

今回では、そんな不安を抱えている看護師の方に向けて、ブランクのある看護師が復帰するための準備と職場の選び方について解説していきます。

看護師のブランクは何年まで大丈夫なのか

近年、医療や看護の世界では、人材不足が深刻化しています。出産や子育て、親族の介護やパートナーの転勤などで、潜在看護師となられる方は多くおられます。一度は看護職から離れた方が、もう一度看護師として復職を目指す時、心配になるのが、「看護師のブランクは何年まで大丈夫なのか」ということかと思います。

看護師資格をお持ちであれば、いつでも看護職へ復帰することができます。ですが、数年看護現場から離れていると、「医療や看護技術の進歩へついていけないのではないか」「看護現場での動きについていけるか」と不安が募り、復職への一歩を踏み出すことに躊躇してしまうようです。

ブランクのある看護師の方で復職を希望されている方は多く、その方たちが不安なく働けるよう、国では様々な対策を講じています。潜在看護師の方の再就職に向けての支援プログラムが、都道府県のナースセンターや看護協会で実施されています。

潜在看護師の方の需要は高まっており、病院や企業でも独自にブランクのある看護師の方向けの研修やセミナーを実施しているところもあります。

ブランクのある看護師の復職へ向けての準備

ブランクのある看護師の方が、復職を目指す時、何をすれば良いのでしょうか？

ここでは、ブランクのある看護師の方向けに復職するための準備をご紹介します。

知識や技術の勉強をやり直す

医療や看護は日々進歩しています。基本的な技術や知識は勿論、新しい看護ケアに対する知識や技術を身につけることが大切です。看護や医療に関する知識は、書籍やネットで勉強することができます。ただし、ネットやアプリで勉強する場合には、監修している企業などを調べ、信頼できるものを使用しましょう。

技術に関しては、看護師の復職に向けた研修などを活用することでしっかりとした技術を身につけられます。

セミナーや通信教育などを活用する

看護師の復職に向けて、知識や技術に関してのセミナーや通信教育などがあります。これらを活用することで、看護ケアに関する知識や技術の復習や新しいケアを学ぶことが出来ます。派遣会社や病院などでは、復職に向けて研修を行っている所もあるため、

ブランクがあることで不安を感じている場合は一度、復職に向けての研修などを行っているのか聞いてみることをおすすめします。

都道府県のナースセンターの再就職支援プログラムを活用する

都道府県のナースセンターでは、復職を希望している看護師向けの相談や研修などを行っています。復職に向けて、相談員が親身に話を聞いてくれ、その人に合った施設や研修などの紹介をしてくれるため、自分一人で悩むことなく復職活動ができます。

ナースセンターでの研修は、医療や看護に関する新しい情報や知識、技術を学べるため、本格的な復職前にしっかりとした知識、技術を身につけることができます。

復職に向けての求人を探すこともできるため、ブランクが心配な看護師の方でも安心して復職活動ができます。

ブランクのある看護師の求人を探す時の注意点

ブランクのある看護師が求人を探す時に注意しておくべき事とはどのような点なのでしょうか。ブランクがあっても働きやすい職場を見つけるための注意点を解説します。

ブランクのある看護師向けの研修やフォロー体制が整っている

求人欄には、その職場の様々な情報が掲載されています。その中に、「ブランクOK」や「未経験OK」と記載されている求人があります。ブランクがある看護師や、看護師資格を取得しても現場での経験は無い方でも応募できる求人ですが、その求人欄に「研修あり」や「フォロー体制あり」と記載されている所であれば、ブランクがあっても働きやすい環境が整えられていると考えられます。

求人に応募する時や面接に行った時に、看護師としてのブランクがあることを伝え、どのようなフォローやサポートがあるのかを確認しておくことで、自分に合っている職場なのかを確認できます。

勤務体制に余裕がある

人員の不足している所では、ブランクがあっても即戦力としての対応を求められます。募集を掛けている時点では人員に余裕がある場合には、しっかりと引継ぎや指導をしてもらえるので、

仕事内容を覚えてから戦力に換算されるので、募集をしている現在の人員状態を確認しておくことは重要です。

常勤では不安な場合は非常勤や単発バイトを活用する

ブランクがあることで不安を抱えている場合、いきなり常勤勤務をすると、精神的にも体力的にも疲労困憊してしまいます。まずは、自分が今後常勤として働きたい診療科や職種で非常勤や単発バイトから始めることで、新しい医療や看護ケアについても学べますし、勉強する時間も確保できます。

ブランクを埋める準備をしていても現場での動きについていけるのか不安を感じている場合には、非常勤勤務や単発バイトを検討してみてはいかがでしょうか。

ブランクのある看護師が働きやすい職場

ブランクのある看護師の方でも働きやすい職場があります。自分らしく働くために、職場選びはとても重要になってきます。ここでは、ブランクのある看護師の方でも働きやすい職場をご紹介します。

クリニック

クリニックでの勤務は、内科や小児科、皮膚科など、専門での診療を行っているところが多いため、知識や技術に関しても、自分が勤めるクリニックの診療内容に沿って勉強をすることができるため、ブランクがあっても働きやすいのではないでしょうか。

クリニックの勤務は、診療科によっては忙しい所もありますが、総合病院のように入院や大きな手術などは行っていないため精神的な負担も軽減されます。

健診・検診センター

採血に自信のある方であれば、健診や検診センターがおすすめです。健診・検診センターでは、人間ドックや特定の病気に対する検診などを行っているため、比較的健康な方への採血や測定業務を中心に行います。そのため、病気やケガなどでのケアは無いため、精神的な負担はありません。

また、残業などもほとんど無いため、小さいお子さんがおられる方でも働きやすい職場になります。

健診・検診センターでの勤務は、採血が中心になることが多く、一日に採血する方の人数も多いため、採血に抵抗の無い方が向いている職場です。

訪問看護

訪問看護は在宅での看護になります。始めは、先輩看護師に同行してもらい在宅での看護ケアをしますが、慣れてくれば1人で訪問しケアにあたります。健康状態の観察やバイタルチェック、健康状態の悪化防止や回復に向けたアドバイス、医師からの指示のもと、医療処置などを行います。

訪問看護は1人で活動する分、人間関係での悩みは少なくなりますが、患者さんの小さな変化や緊急時の対応なども1人で行う必要があります。そのため、観察力のある看護師の方に向いている職場です。

介護施設・デイサービス

介護施設やデイサービスでは、ご高齢者の方の看護ケアを施設内で行います。バイタルチェックや食事介助、入浴介助や褥瘡などの処置、軟膏塗布や胃瘻などを行います。介護施設やデイサービスでは、介護職員がメインで介護ケアをしているため、その手伝いや症状に合わせたケアの仕方をアドバイスしたりすることも仕事の1つになります。

介護施設やデイサービスでは、看護師の配置が1人などの場合も多いため、緊急時対応や看護ケアに関しての判断は1人で行う必要もあります。

こども園・保育園

こども園や保育園での仕事は主に、子供たちの健康・体調管理や健康診断などの補助、園内の衛生管理・指導、保護者に向けた保健指導、アレルギー対応、スタッフの健康管理、保育補助などになります。また、保育園などでは、０歳からの保育もあるため、体調の変化などに注意する必要があります。

子供は遊んでいる時には体調不良に気が付かないことが多く、突然ぐったりしてしまうこともあるため、日々の観察力を求められます。

単発バイト

看護師資格を活かして働ける単発バイトはブランクのある看護師の方にもおすすめです。看護師の単発バイトは様々な職種での求人があります。現在では、看護師専門での単発バイト求人アプリやサイトが多数存在していますので、様々な求人情報の中から自分に合った仕事を探すことができます。

ブランクのある看護師の単発バイト探しは「カイテク」がおすすめ

看護単発バイトアプリ「カイテク」では、看護師の資格保有者限定で様々な求人が掲載されています。ブランクのある看護師の方が一番気になるのは、いきなり常勤での勤務についていけるかどうかかと思います。カイテクでは、単発バイト中心の求人が掲載されているため、常勤で働く前に単発バイトで現場の雰囲気を経験することができます。

またカイテクでは、働いた分の報酬は好きな時に受け取ることができるため、気持ちに余裕も生まれます。看護師として復職を目指している方の多くは、ブランクは何年まで大丈夫？と不安を抱えておられます。ですが現在では、ブランクのある看護師の方向けの研修や復職サポートが充実しているので、ぜひ様々な研修やサポートを活用して復職を目指してください。