デイサービス(通所介護)では、決まった時間にお家までお迎えに来てくれます。その際、ご家族が仕事や用事で送り出しをすることができない時、訪問介護を利用して送り出しを行います。
デイサービスの送り出し業務が大変だという声を聞くことがありますが、具体的にデイサービスへの送り出しはどのような業務内容なのでしょうか?
また、デイサービスへの通所を嫌がる際の対処法も併せてご紹介いたします。
訪問介護によるデイサービス送り出し業務内容
訪問介護では、デイサービスの送り出し業務があります。この送り出し業務ですが、決まった時間にデイサービスの職員がお迎えに来られるので、お迎えに来られた時点で訪問介護員からデイサービス職員へと利用者さんの介助が交代になります。送り出し業務と聞くと、「送り出しだけすればいい」と思ってしまいますが違います。
ここでは、デイサービスへの送り出し業務の内容について順番に解説していきます。
起床介助
利用者の方によっては、朝の起床介助から業務に入ることがあります。御家族の方が朝早くから仕事のため、起こすことが出来ない場合や、認知症の方やお一人暮らしの利用者の方もヘルパーが起床介助を行うことがあります。
すぐに起きて来られる方であればスムーズに進みますが、利用者さんいよっては朝が苦手な方や、デイサービスに行きたくないと寝床から出てくることを拒否される方もおられます。
ヘルパーは利用者さんの状態に合わせて、声かけなどで起床を促します。
デイサービスに行く準備をする
起床した後は、口腔ケアや更衣など身支度を整え、朝食・服薬介助をします。食事のサポートが必要な方については、食事介助をし、処方された服薬がある方については服薬介助をします。
利用者の方によっては、朝食をゆっくりと召し上がる方もおられるので、そのことも頭に入れて準備を進めます。
トイレ誘導・排泄介助
起床からデイサービスへ行くまでの間に排泄を済ませておきます。デイサービスまでは車で移動することが多いですが、順番に利用者の方のお宅を回っていくため、送迎の順番が早い方は車に乗車している時間が長いため、家を出る前に必ず排泄は済ませておく必要があります。
戸締りや火の元などの確認
デイサービスの送り出しでヘルパーが訪問する時は、利用者さんがデイサービスへ行ったあと無人になることがほとんどです。ですから必ず、火の元やガス、電気を消しているかなどの確認をし、戸締りを行います。
鍵の保管は、個々の利用者さんによって違うので、戸締り後の鍵をどうするのかは事前に確認しておいて下さい。
デイサービスの職員へ引継ぎ
デイサービスの迎えがどこまで来てくれるのか、事前に確認しておいてください。迎えの場所までは移動介助をしますが、車いすを使用されている場合は移乗介助も行います。
デイサービスの職員が来たら、今日の状態を伝え引継ぎをします。
デイサービスの送り出しで大変だと感じる状況
デイサービスの送り出しで多くのヘルパーが大変だと感じている状況とはどのようなことでしょうか?
ここでは、現役ヘルパーの方が「デイサービスの送り出しでもっとも大変に感じること」を解説します。
準備に時間がかかる
デイサービスへの送り出し業務の中には準備をする時間も含まれています。訪問介護の場合、訪問時間が決まっているためその時間内で全ての業務を終わらせる必要がありますが、日によっては、利用者さんの気持ちがデイへ向かず準備を拒否されたり、排泄に時間がかかってしまったり、持ち物や鍵などがいつもの場所に無く探さなくてはいけない場合など、様々な状況が想定されます。
どうしても時間に間に合わないと感じた時は、事業所へ連絡をし、その後の対応を指示してもらうようにして下さい。
デイサービスへ行くことを拒否される
デイサービスへ行くことを拒否される方は多くいらっしゃいます。ヘルパーは上手に声かけを行い、誘導する必要がありますが、それには信頼関係が重要になってきます。普段から訪問した際には、信頼関係を築くようにして下さい。
どうしても拒否され、送り出しが困難な時は事業所へ連絡をし指示を仰いで下さい。
時間になっても迎えが来ない
時間になってもデイサービスの迎えが来ない場合があります。デイサービスの送迎は、利用者の方を順番に迎えに回ります。他の利用者さん宅でトラブルや送迎の遅れが出た場合や送迎の道で渋滞や事故などの影響で遅れが出る場合などがあります。
デイサービスの迎えが来ない時や、次の訪問先へ遅れそうな時はすぐに事業所へ連絡し、状況説明をしましょう。
その際、事業所からこれからの動きについて指示があるので、それに従うようにして下さい。
デイサービスを嫌がる時の状況別対処法
利用者さんによっては、デイサービスに行くことを拒否される方もおられます。その理由は様々ですが、ここでは状況別に対処法を解説していきます。
認知症の利用者さんの場合
認知症の利用者さんが、デイサービスを拒否することは多くあります。
認知症の方は、家から出ることに対して不安を感じてしまうため外出することを拒否される傾向にある方が多くあります。その時、「デイのお迎えが来ますよ」や「デイに行かないと日中ずっと1人になりますよ」などの声かけはよくありません。
デイサービスに行くのを拒否される場合は、デイサービスの話はせず、トイレ誘導や朝の身支度、朝食などで、利用者の方の気持ちを一度逸らすことで、スムーズに送り出し出来ることがあります。
無理強いしないことがポイントです!
デイサービスにまだ馴染めていない場合
デイサービスに通い始めの場合、まだ馴染めていないことから不安やストレスを感じ、拒否される方もおられます。この場合は、何が不安なのか、デイサービスのどんな状況が嫌なのかを傾聴することが大切です。話を聞いてもらえることで気持ちの整理が付き、気持ちの切り替えがしやすくなります。
介護の中で、傾聴することはとても重要な業務の1つです。
デイサービスでの人間関係やレクリエーションなどが合わない場合
デイサービスでは多くの利用者さんが通所しておられます。その中で人間関係が上手く構築出来ない場合は多々あります。その場合は、デイサービスの職員に話をし対応してもらう必要があります。
レクリエーションがどうしても嫌な場合、無理に参加する必要はなことをデイサービスの職員から話してもらうことで強制ではないことを理解してもらうことが必要です。デイサービスの職員への対応のお願いは、ケアマネージャーや事業所にお願いするようにして下さい。
利用者さんの状況を共有するためにも、拒否している理由を聞いた時にはまず事業所へ報告をして下さい。
デイサービスの送り出しは信頼関係を築くことが鍵!
訪問介護では、同じ利用者さんのお宅に同じ時間帯で決まったヘルパーが訪問することが多く、信頼関係を築くにはとても好条件です。信頼関係が芽生えると、拒否していたデイサービスでも「このヘルパーさんが言うのなら行ってみようかな」と気持ちを切り替えられる方も少なくありません。
楽しい気持ちでデイサービスへ行ってもらえることで、ヘルパーのやりがいにも繋がります。信頼関係を築くために、介護士としての経験を積みたいと思っている方には、介護看護単発バイトアプリ「カイテク」を利用してみてはいかがでしょうか?
カイテクでは、介護専門の単発バイトが数多く掲載されているので、様々な施設や利用者さんと接することが出来るので、沢山の経験を積むことが出来ます。コミュニケーション能力も上がるので、利用者さんに合わせた対応を取る能力も身につくので、今後のヘルパーとしての活動にも自信が持てるようになります。
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