【事例あり】介護職を1日で辞めた!始めてすぐに退職した理由とコツ

  • 始めたばかりの介護職を辞めたい」とお考えですか?
  • 急に介護職を辞めたいとき、どうすればいいの?

とお悩みの方もいるでしょう。

意欲と希望を持って始めた介護職ですが、負担が大きくなると続けるのが難しくなることもあります。

今回では、介護職を短期間で辞める理由や事例、そしてスムーズに退職するポイントを解説します。

目次
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「バイトを始めて42分で辞めた」介護職の辛いこと5選を紹介

過去に電子掲示板サイトで「介護のバイト始めて42分で辞めてきたwww」というスレッドが立てられたこともあるように、介護職を始めてもすぐに辞めてしまうケースがあります。ここでは、介護の仕事で辛く感じることを5つご紹介します。

1.人手不足による悪影響

介護業界は、慢性的な人手不足の問題を抱えています。そのため、介護職一人ひとりにかかる業務量が大きく、休暇の取得が難しいという状況や、残業の増加が見られます。

また、少ない人員で業務を回すため、スケジュールやオペレーションがタイトになりがちです。このような悪循環が、介護の仕事全体を厳しいものにしており、働く側にとっては辛いと感じる原因となっています。

2.人間関係が悪い

人間関係の難しさも、辛いと感じる要因の一つです。介護業界の仕事は専門性が高く、長年介護の分野で働いている深く精通した人が多いでしょう。一方で、資格不要のサービスも存在し、アルバイトやパート、他業種からの転職者など、多様なバックグラウンドを持つ人も働いています。

このため、業務や働き方、仕事の進行に対する考え方に違いが生じやすく、それが人間関係のトラブルにつながることもあります。また、人手不足からくる時間のプレッシャーも、精神的な負担となるでしょう。

3.体力が必要

介護の仕事は、利用者の安全確保や身体機能の維持・向上が求められ、高齢者の動作を介助するのが一つの大切な業務です。多くのサービスが存在する介護業界では、役割によってその度合いは異なりますが、基本的には身体を使う仕事であり、体力の消耗は避けられません。

例えば、夏場の入浴介助や送迎業務、掃除などでは、長時間の立ち仕事が求められることもあります。身体の動きを効率的に使う技術もありますが、それでも一定の筋力や体力は必要です。そのため、体力に不安がある方にとっては、この仕事は辛いと感じることがあるでしょう。

4.仕事内容が想像と違う

介護職と一口に言っても、働く事業所やサービスの種別によって仕事内容は大いに異なります。また、同じサービスの中でも、業務の細かいやり方や動きについては、実際に働いてみないと理解は難しいでしょう。

例えば、デイサービスでのレクリエーションの実施は、参加するだけと自分で企画・実行するとでは、担当する役割が大きく変わります。また、普段から車を運転する方でも、複数の利用者を乗せての送迎は、大きなプレッシャーとなることがあります。これらの理由から、想定外の仕事内容に戸惑い、思っていた仕事と異なると感じることがあります。

5.給料が安い

慢性的な人手不足の中、多くの業務を担い残業にも対応して働いても、その労力に対して給料が安いと感じる方もいます。

厚生労働省が行った令和4年度の調査によると、介護職員全体のひと月当たりの平均給与(手当て等含む)は以下の結果でした。

  • 勤続1年~1年11か月|常勤:約28万1千円、非常勤:約10万9千円
  • 勤続5年~5年11か月|常勤:約30万6千円、非常勤:約11万6千円
  • 勤続10年~10年11か月|常勤:約32万3千円、非常勤:約13万円

参照:厚生労働省|令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果

【体験事例】辞めてよかった方の退職理由

介護職を辞めてよかったという方の退職理由にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、介護現場で実際に聞かれた退職の理由を事例でご紹介します。

事例1.体力面で50代にはきつい

未経験50代で訪問介護員として働いたケース

数年前に資格を取得したものの、実際に介護の仕事に就いたのは50代でした。思っていた以上の体力が必要で、帰宅後に家事をする元気も残っておらず、体力面の厳しさを感じて退職した事例です。

未経験の場合、最初は同行訪問やサービス提供を中心に業務に慣れ、徐々に事務作業も覚えていくのが一般的です。入浴介助や排泄介助などの行為自体は資格取得の過程で学ぶため、ある程度想像できるかもしれません。しかし、夏場の掃除や移動で消耗する体力に関しては、実際に働いてみないとわかりにくい部分です。帰宅後に家事ができないほど体力の負担があるときは、無理をして身体を壊すリスクを考えれば、退職した方が良いと言えるでしょう。

事例2.職場の理念に共感できない

介護職の経験があり、転職して新たなサービスに挑戦したケース

新しく働いた事業所の利用者への対応や会社の理念に共感できないと感じたため、退職を決意した事例です。

新しい職場の支援に関する考え方や介助の方法が、それまで勤務した施設と異なることも多く、違いに対してお互いに調整を行います。しかし、介助方法を頭ごなしに否定されたり、事業所のやり方に従うよう一方的に言われるケースもあります。

事業所ごとに仕事のルールがあるとしても、説明や教育を通じて理念を共有することは可能です。利用者やスタッフへの対応に配慮が感じられない、理念に共感できないと感じる場合は、他の事業所で働く方が良い可能性が高いでしょう。

事例3.十分な説明や指導がない

未経験、無資格で働いたケース

未経験のため面接で研修内容について確認したにもかかわらず、実際には十分な説明や指導なしに利用者の介護を任され、恐怖を感じ1日で辞めた事例です。

介護の経験がない方や無資格の方は、高齢者の介護に関わることに不安を感じている場合が多く、入社前に研修に関して事前に質問したうえで入社する方もいます。しかし、介護経験がないにもかかわらず、説明や指導がないまま利用者の介護を行えば、仕事への恐怖につながることもあるでしょう。

事前に聞いた内容と研修体制や待遇が異なる場合、正しい内容を上司や会社に確認しましょう。確認できない程度の恐怖がある、または満足のいく対応がとられなかった時は、退職を検討すると良いでしょう。

介護職はやめとけ?辞める人と続く人の違いとは

介護職を辞める人もいますが、長く携わる人も多くいます。すぐに辞める人と続ける人の違いを見ていきましょう。すぐ辞める人の特徴に当てはまる方は、介護職に向いていない可能性があるため、この機会に確認してください。

介護職をすぐ辞める人の特徴

介護職をすぐに辞める人の特徴は以下の通りです。 

体力に自信がない

介護の仕事は、基本的に体力を使う仕事です。さまざまな職種があるため業務内容に違いはありますが、一定の体力や筋力が必要です。体力がない場合、毎日仕事を続けるのが困難になるでしょう。また、仕事の疲れが溜まり、生活やプライベートに悪影響を及ぼして退職するケースもあります。 

不安やプレッシャーを感じやすい

高齢者の介護は、身体機能の低下や疾病により動作が困難な方を介助する仕事です。そのため、常に安全確保を意識する必要があります。また、急な体調変化や緊急事態に対応することもあるため、不安を感じやすい方やプレッシャーに弱い方は、精神的な負担からすぐに辞めることがあります。 

コミュニケーション能力が低い

介護の仕事には、通所サービスや訪問サービス、入所施設など複数の形態があります。利用者との関わり方はそれぞれ特徴がありますが、コミュニケーション能力は共通して必要なスキルです。人と関わるのが苦手な方や、話す・聞く・感じ取るなどのコミュニケーションを大切にできない方は、介護の仕事に向いていないと感じやすいでしょう。 

介護職が続く人の特徴

介護職を長く続ける方の特徴は以下の通りです。 

キャリアの目標を持っている

仕事の目標やキャリアアップのビジョンが明確な方は、介護の仕事が続きやすい傾向にあります。介護職は、資格取得や経験により着実にステップアップが可能な仕事です。キャリアの目標を持っていると、悩みやつまずきが生じたときも、自分が実現したい在り方に向けて軌道修正することが可能です。 

新しい経験を楽しめる

新しい経験や変化を楽しめることも、介護職が続く人の特徴です。介護業界は、新たな取り組みや報酬改定、技術の進化など、常に改善が行われている分野です。次々と出てくる課題に対して意欲的に変化していける方は、仕事を楽しむことができるでしょう。また、会社内の異動により、職種やサービス、店舗が変わる場合もあります。さまざまな経験を前向きに捉えられる方は、変化の多い介護業界を楽しんで続けられるでしょう。 

ストレスの解消法を持っている

ストレスの解消法を持っていることも重要です。介護職に限らず、自分の気持ちや精神状態を良い状態に保てる方は、悩みができても上手に対処できる可能性が高いです。また、ストレスをため込むことで、精神だけではなく身体の不調が生じる場合もあります。気持ちを整理しフラットに修正できる方は、心身ともに健康な状態で働くことができます。 

状況別対処法|介護職を辞めたいと思ったら

介護職を辞めたいと思ったときは、まず上司や施設長などに相談し、悩みを解消する方法を一緒に考えてみましょう。ただし、上司に相談できない場合や改善されない場合の対処法についても、状況別に紹介します。

職場環境が合わない:他の事業所や店舗へ移る

仕事内容に悩みがなく、職場の環境や人間関係が合わないと感じる場合は、他の事業所への転職または違う店舗への移動を検討しましょう。同じ会社内でも、店舗や部署が違えば雰囲気も変わります。

同じ会社内での異動が可能であれば、環境変化の負担も少なく、問題が解決できます。

仕事内容が合わない:他の介護サービスを検討する

仕事内容が合わないと感じる場合は、他の介護サービスや他の業界への異動・転職を選択肢に加えてください。介護サービスは種別ごとに業務内容が異なるほか、利用者が求める内容も様々です。

どのような仕事内容が合わないのかを明確にし、他の介護サービスと比較することで、自分にぴったりの職場が見つかる可能性があります。

雇用形態が合わない:他の働き方に変える

職場環境や仕事内容に不満がなく、働き方や働く時間が合わない場合は、雇用形態の転換を申し出る方法も考えられます。正社員とパートでは、業務内容や責任の範囲も異なります。働いている事業所や会社で雇用形態を変えることができれば、問題が解消されるでしょう。

空き時間や掛け持ちで仕事ができるバイトアプリを利用するのも一つの方法です。

介護職を急に辞めるときのコツ

介護職を辞めるときのポイントは以下の通りです。 

  • 退職理由を決めておく
  • 退職の意思をはっきりと示す
  • 職場の退職ルールを確認する
  • 辞めた後の仕事も考えておく

退職を決めたら、職場のルールを確認しましょう。雇用契約を結ぶ際、退職についての説明や記載があれば、基本的には定めに沿って手続きしてください。 

上司に話を切り出すときは、退職の意思をはっきり示すことがポイントです。多くの場合、仕事を続けるよう引き止められるでしょう。気持ちが揺らいだような態度を取ったり返答が曖昧だったりすると、退職時期を延ばす結果になることもあります。丁寧に断る姿勢で対応しつつ、意思をしっかり示しましょう。そのためにも、退職理由を整理しておくとスムーズです。 

また、退職後の仕事も考えておく必要があります。介護の仕事は求人数が多くあるため、求人サイトや求人情報誌、手軽に利用できるバイトアプリなどを活用すると良いでしょう。 

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介護の仕事がつらい時は自分に合った対処法で解決しよう

介護職を希望を持って始めた方でも、仕事の辛さから1日で辞めるケースがあります。働いてみて自分に合わないと感じた場合、他の介護サービスへの転職を検討するとよいでしょう。

介護サービスにはさまざまな種類がありますので、比較検討して希望に合う職場を見つけてください。介護の仕事が辛い時は、あなたに合った方法で気持ちよく解決しましょう。

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この記事を書いた人

Iharaのアバター Ihara 運営者

15社以上のオウンドメディア・コンテンツの企画・戦略設計の経験を持つマーケティングアナリスト。大学在籍時に中小企業診断士一次試験突破。ASO・SEOを中心に活動しており、アプリ・インフルエンサーマーケティングにも精通がある。
介護・看護職のための単発バイトメディア「カイテク・メディア」の編集長。
介護・看護職のよりどころ「ケアマガジン」の運営者。

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