訪問介護で働く際、一日に何件訪問するのか気になる方は多いのではないでしょうか。訪問介護の一日の訪問件数は、雇用形態によって異なります。自分に合った件数を選んで働くことが可能です。
訪問介護の一日の流れと訪問件数
訪問介護の一日の流れや訪問件数は、雇用形態によって異なります。ここでは、常勤社員と登録ヘルパーの、それぞれのスケジュール例をご紹介します。
スケジュール例|常勤・登録ヘルパー
常勤社員のスケジュール例
8:30 出勤・朝礼
9:00~10:00 サービス提供(食事介助、口腔ケア)
10:15~11:15 サービス提供(掃除、買い物代行)
11:30~12:00 書類作成
12:00~13:00 休憩
13:00~14:00 サービス提供(調理、洗濯)
14:30~15:30 サービス提供(入浴介助)
16:00~16:30 サービス提供(排泄介助)
16:45~17:30 記録・伝達連絡・終礼
17:30 退勤
常勤社員の場合、基本的には出勤してから事業所を基点に利用者宅を訪問します。
サービス提供以外の時間は、事務作業や連絡・報告等の業務を行います。
登録ヘルパーのスケジュール例
9:00~9:30 直行・サービス提供(排泄介助)
10:00~11:00 サービス提供(調理、服薬介助)
11:00~13:00 空き時間(自由時間)
13:00~14:00 サービス提供(洗濯、買い物代行)
14:30~16:00 サービス提供(入浴介助、掃除)
16:00 業務終了・直帰
登録ヘルパーの場合は、基本的に利用者宅へ直行直帰でサービス提供を行います。自分が働くことのできる時間帯を事前に申告すると、その時間内でスケジュールが組まれます。
サービス提供時間と研修時間以外は給与の対象外になるため、自由に過ごしましょう。
【一日何件?】社員と非常勤の訪問件数
常勤社員の場合、サービス提供時間の長さやヘルパーの出勤状況にもよりますが、一日4~7件程度の件数になる場合が多いでしょう。非常勤の場合、定められた時間数で出勤するパートと登録ヘルパーでは件数が異なります。
出勤時間が決まっているパートの場合は、サービス内容にもよりますが、一日4時間の出勤で2~4件程度の訪問が中心です。直行直帰が発生することもあります。
登録ヘルパーは一日の訪問件数は働く時間によって変動するため、自分に合ったペースで調整できるのが特徴です。
訪問介護の仕事内容・資格・給与を紹介
ここまで、訪問介護ヘルパーの一日の流れをご紹介しました。次に、訪問介護の仕事内容と必要な資格、給与の目安を解説します。
訪問介護の仕事内容
訪問介護の仕事は、大きく分けて3つです。
1.身体介護
排泄介助、入浴介助、更衣介助、服薬の介助など
身体機能の低下により、自力で行うのが難しい日常生活の行為をサポートします。また、できる部分は利用者が行うことで身体機能の維持と自立につなげる支援も、近年重要視されています。
2.生活援助
掃除、洗濯、調理、買い物代行、ごみ捨てなど
本人や家族が行える家事は対象外となります。
3.通院等乗降介助
医療機関に移動するときの車の乗り降り、移動、受診の手続きなどが含まれます。
参照:厚生労働省|老振発0330第2号「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について」の一部改正について
より詳しい訪問介護の仕事内容については、こちらもご覧ください。
訪問介護に必要な資格
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
介護職員初任者研修は、介護の基本的な知識と技術を学ぶ研修です。研修時間が少なく受講資格もないため、はじめて介護に触れる方にも修得しやすいでしょう。
研修時間:130時間
受講要件:なし
費用目安:4~12万円
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、より質の高い介護を行うための専門的な知識を学べる研修です。内容には、介護の基本からたん吸引・経管栄養といった医療的ケアも含まれます。
研修時間:50~450時間
受講要件:なし
費用目安:4~17万円
※保有資格により、研修時間や費用が異なります
介護福祉士
介護福祉士は、介護の専門知識と技術を保証する、介護の資格で唯一の国家資格です。取得すれば、就職や転職に有利な一生ものの財産となるでしょう。なお、介護福祉士試験の受験には、受験資格の要件を満たすことが必要です。
受験資格や費用などの情報は、以下サイトをご覧ください。
参照:厚生労働省|社会保障審議会介護給付費分科会(第220回)【資料1】訪問介護
訪問介護の給与目安
令和4年度の厚生労働省の調査によれば、訪問介護員の平均給与は以下の通りです。
- 常勤の訪問介護事業所職員:約31.5万円(手当を含む)
- 非常勤の訪問介護事業所職員:時給約1,600円(手当などを含む平均給与を実労働時間数で除して算出)
非常勤ヘルパーや登録ヘルパーの時給は、仕事内容や保有している資格などで異なります。
訪問介護に向いてる人
訪問介護に向いてる人は、一人ひとりに寄り添い、利用者の日常生活に丁寧に関われる人です。訪問介護に向いてる人の具体的な特徴は以下の5つです。
1.コミュニケーション能力の高い方
訪問介護は、基本的にサービス提供を一人で行います。訪問中の時間を利用者と一対一で関わるため、安心感を与え信頼を得られるコミュニケーション能力が求められます。
2.責任感があり忍耐強い方
訪問中に起こるできごとに一人で対応するため、必要な支援を実施する責任感と忍耐力が必要です。
3.小さな変化に気付ける方
訪問介護は、利用者の生活状況を直接確認できる貴重な機会を持つ仕事です。日常生活に表れる小さな変化も逃さず気付ける方は、訪問介護に向いています。
4.臨機応変に対応できる方
訪問介護の現場では、予期せぬ事態やトラブルが起こる場合もあります。状況を把握し、臨機応変に対応できる能力が、訪問介護の仕事に活かされるでしょう。
5.健康で体力に自信のある方
訪問介護は、サービス提供の他にも移動で体力を消耗しやすいのが特徴です。ヘルパー自身が健康な状態にあることは、利用者の安心・安全のためにも重要な要素です。
訪問介護に向いてる人をもっと知りたい方は、こちらもご覧ください。
訪問介護を辞めた理由
訪問介護を辞めた理由には、代表的なものがあります。代表的な理由の中から、3つをご紹介しますので参考になさってください。
1.移動が多く負担になる
訪問介護は利用者の自宅を訪問してサービス提供を行うため、1件ごとに移動を伴います。1か所で働きたい方や体力に自信がない方には、負担が大きい場合があります。
2.一人で対応するプレッシャーが大きい
訪問介護は基本的に一人で訪問するため、サービス提供に対するプレッシャーを感じやすい傾向があります。周りに仲間がいる環境で働きたい方には、辛く感じることもあります。
3.収入が低さが不安
ヘルパーの中には、労働時間や仕事量に対して収入が低いと感じる方もいます。特に、登録ヘルパーの場合は日によって訪問件数が異なり空き時間が生じるため、給与が不安定になりやすい特徴があります。
訪問介護を辞めた理由の詳細は、こちらの記事をご覧ください。
訪問件数を選びたいなら「カイテク」がおすすめ
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訪問介護の件数は働き方で選べる!自分に合った働き方を選ぼう
訪問介護の一日の訪問件数は、働き方によって異なります。サービスの件数を自分で決めたい方や、現在の件数に満足していない方は、事業所の掛け持ちがおすすめです。複数の事業所に登録して空き時間を活用すれば、収入の安定にもつながるでしょう。自分に合った働き方で、訪問介護の仕事をより充実させましょう。