「介護福祉士試験に受かる気がしない」。普段介護の現場で働いていても、試験となると怖くなって自信が持てないひとは多いです。
今は介護福祉士試験に受かる気がしないと思っているひとでも、自信がない理由を知って正しい試験対策をすれば必ず合格できますよ。
介護福祉士試験に受かる気がしない理由
「介護福祉士試験に受かる気がしない」。ここでは自信が持てない理由として多いパターンを紹介していきます。自分に当てはまるものがあったときは、参考にして逆に自信を持てるようにしてみてください。
「介護福祉士試験に受かる気がしない」理由として多い理由は以下の4つです。
- 仕事が忙しくて勉強時間が取れない
- 普段の仕事でかかわりのない科目に不安がある
- 介護福祉士試験の出題形式を知らない
- 介護福祉士試験の合格ラインを知らない
仕事が忙しくて勉強時間が取れない
介護福祉士試験に受かる自信がない人のパターンとして多いのが、「仕事が忙しくて勉強時間が取れない」ことです。介護福祉士になりたい人は、仕事も介護業務をしていると思います。体力仕事で日勤と夜勤があるので、働きながら勉強時間を確保することは大変です。そこで、仕事時間も勉強時間だと思って積極的な姿勢で仕事をしましょう。
仕事での経験や、職場に置いてある資料などを読み込むことも立派な試験対策です。「介護福祉士試験のテキストを読んでもわからない部分が、普段やっている業務のことだった」ということもあります。
仕事で介護の経験を積んでいると考えて、自分が普段やっていることの中から試験に出る部分を探してみましょう。
普段の仕事でかかわりのない科目に不安がある
介護の仕事をしていても、試験には他の分野からの出題があります。自分が普段関わっていない問題が試験で出題されたら、勉強していないと正解できません。たとえば病院で働いている方であれば、介護の知識はあってもデイサービスなど他分野の知識がありません。普段自分が関わっていない分野に対して危機感を持ち、しっかりとテキストや過去問で対策しましょう。
試験本番では、11科目群のすべてから問題が出題され、1科目でも得点がない科目群があると不合格になります。介護福祉士試験に受かる自信がない人は、普段自分がやっていることとかかわりのない科目群に危機感を持ち、
全科目群をまんべんなく勉強することが大切です。
介護福祉士試験の出題形式を知らない
介護福祉士試験に受かる気がしない人で多いのが、試験の出題形式を知らずに難しいと思い込んでいることです。試験に合格したいのであれば、どのような問題が出題されるのかを知ってから対策を立てましょう。例えば、第35回介護福祉士試験で出題された筆記試験の問題数は125問で試験時間は220分でした。
出題科目は「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」で4領域12科目、そして4領域の知識を総合して問われる「総合問題」でした。
試験に関する下調べをして、自分がどれくらい勉強する必要があるのかイメージできれば、試験に対する不安もなくなっていきますよ。
介護福祉士試験の合格ラインを知らない
介護福祉試験に受かる自信がない人の中には、合格ラインを知らない人がいます。国家試験だから何となく難しそうといったイメージで、「満点近く取らないと不合格になる」と思い込んでいる人もいます。介護福祉試験の合格ラインは筆記試験と実技試験ともに60%が基準になります。
年度によって異なるものの、令和4年度に行われた第35回介護福祉試験の合格ラインは、筆記試験が75点(125点満点)、実技試験が53.33点(100点満点)でした。介護福祉試験の合格ラインを知っておくことは、どの程度理解していれば合格できるかの目安になります。
必要以上に試験を難しく感じてしまわないためにも、合格ラインを知ってから対策しましょう。
介護福祉士試験に合格するコツ
介護福祉士試験に挑んでみようと思ったら、次は合格するためのコツを知っておきましょう。コツを知ることで、より具体的な試験プランを立てることができ、合格に近づけます。
介護福祉士試験に合格するコツは以下のとおりです。
- 過去問を繰り返し解く
- 普段の業務でやらない分野を勉強する
- 基本をしっかり勉強する
- 通信講座やスクールで勉強する
- 受かるために自信を持つ
過去問を繰り返し解く
介護福祉士試験に合格するためには、過去問を繰り返し解く必要があります。過去問を解くことで、どのような問題が出題されるのかを知ることができ、試験の出題パターンを予習できますので、おすすめです。過去問を解く際は、最低でも3年分は取り組みましょう。過去問を解くことで、現在の理解度や今後の学習方針が明確になります。
普段の業務でやらない分野を勉強する
介護福祉士試験では、11科目群から均等に出題されます。そのため、普段介護の現場で働いている方でも、未知の分野からの出題があることに留意が必要です。通常の業務で関わりがある分野や、実務者研修などで学んでいる分野以外にも、調査しておくと良いでしょう。
普段の業務で触れない分野も丁寧に勉強することで、全科目から得点できるようになります。
全科目で点数を稼ぎ、総合点も合格ラインをクリアするために、未経験の分野に特に焦点を当てて学習してください。
基本をしっかり勉強する
基本をしっかり勉強することで、介護福祉士に必要な知識が明確に理解できるようになります。基本的な知識がしっかり身についていれば、問題に自信を持って正しい選択肢を選ぶことができます。介護福祉試験で出題される問題の多くは基本的なものです。応用問題もありますが、基本が理解できていれば充分対応可能であり、合格も見込めます。
基本をしっかりと学ぶことは、介護福祉士に必要な知識を習得し、試験当日も自信を持って問題に取り組むことにつながります。基本については、太字や色違いで示されているテキストなどで簡単に見分けることができます。
通信講座やスクールで勉強する
通信講座やスクールで介護福祉士試験の勉強をするのもおすすめです。プロの講師から学ぶことで、より確かな対策を講じたい方は、通信講座やスクールを利用してみましょう。自分のペースで勉強したい方には独学が適していますが、より具体的な対策を取りたい方は通信講座やスクールを選択することが有益です。
介護福祉士試験に合格するための秘訣として、通信講座やスクールを利用する方法もあります。自己学習だとモチベーションの維持が難しかったり、何をすればいいか迷ってしまう方は、通信講座やスクールを考慮してみてください。
受かるために自信を持つ
介護福祉士試験に合格するために最も重要なのは、自信を持つことです。どれだけ勉強しても、自信がないと試験本番で実力を発揮することが難しくなります。自信を得るためには、できるだけ多くの勉強をし、不安を解消することが肝要です。勉強不足の状態では自信が持てず、逆に不安が膨らんでしまいます。
昨日できなかったことが今日はできたなど、小さな成功を自らに認めることも大切です。介護福祉士試験に合格するためには、しっかりと自信を持つことが最も重要です。
本番で力を発揮するために、自信をもって日々を過ごしてみてください。
おすすめの介護福祉士試験ルートと合格率
介護福祉士試験を受験するには実務経験ルートがおすすめです。受験資格を得るためのルートは4つありますが、働きながら資格取得したい場合は実務経験ルートが向いています。試験の合格率についても気になりますよね。試験の合格率は70~80%です。以下で詳しく解説していきます。
おすすめの試験ルートは実務経験ルート
介護福祉士試験受験のためのおすすめルートは「実務経験ルート」です。実務経験ルートは、学校に通う必要がなく働きながら介護福祉士の資格を取得できるので、介護業界で働いているひとに向いています。実務経験ルートは、介護の実務経験が3年以上かつ実務者研修を修了すれば介護福祉士試験の受験資格を得られるルートです。
実務経験3年は日数でいえば1095日以上の介護業務になります。1095日間の中で有給休暇や欠勤、介護休暇などの期間があっても実務経験期間に含めることが可能です。実務経験は、介護業界で働きながら介護福祉士試験の受験資格を得られます。
働きながら介護福祉士の資格を取得したいひとは、ぜひ検討してみてください。
介護福祉士試験の合格率
介護福祉士試験の合格率は70~80%程度です。国家試験の中では合格率が高い方ですが、対策が不十分だと不合格になることもあるので決して油断できません。第35回の介護福祉士試験は合格率が84.3%で、それ以前は70%前後の合格率が続いていました。最近はアプリでも介護の勉強ができるようになったり、すきま時間をうまく使って勉強したりすることで合格率が高くなっています。
介護福祉士試験の合格率は70~80%と高めなので、しっかり勉強すれば十分に合格できます。
介護福祉士試験に受かる気がしないひとのために
介護福祉士試験に受かる気がしない方のために、自信が持てない理由として多いものを紹介してきました。
- 仕事が忙しくて勉強時間が取れない
- 普段の仕事でかかわりのない科目に不安がある
- 介護福祉士試験の出題形式を知らない
- 介護福祉士試験の合格ラインを知らない
上記の理由に当てはまっていた方は、この記事を見て自信をつけてください。また、「受かる自信が出てきた」という方のために、介護福祉士試験に合格するコツも紹介してきました。介護福祉士試験は70~80%の合格率なので、しっかり勉強して全科目から得点できれば合格できます。自信をもって勉強し、介護福祉士試験合格を実現させてください。